●綸燈 ウェステリア/リンドウ ウェステリア(cv興津和幸さん)
32歳。
透京の住人。時計塔の番人をしている。
物腰柔らかな、女性に優しい紳士。
常に穏やかな笑みをたたえている、どこか掴めない青年。
※「Cendrillon palikA」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。
~ルートネタバレ~
透京の呪いを解くことになり、協力してくれる仲間を探すことになった主人公。その時に一番に思い出したのが綸燈だった。綸燈は塔の門番であるため、塔の中に入るなら彼を頼るのが間違いないだろうと思ったからだ。
綸燈はいつも優しくて紳士。顔はとっても美しく、なのに謙虚で、そして甘いものが好きという可愛らしい一面もある。そんな完璧である綸燈に声をかけて一緒に過ごすのは有意義で素敵な時間で、呪いのことを相談するのも容易かった。
話があると持ちかけると、2人きりになるために綸燈の秘密の場所であるという桜の木がある場所に連れてきてくれた。そこは誰も訪れる事がない静かで美しい場所だったが、そこで呪いを解く為の協力をして欲しいと頼むと、綸燈は少し悩んだもののオーケーしてくれたのだった。
それからというもの、アストロラーベの針を動かすついでに綸燈と過ごすことが多くなると、綸燈が蝶を寄せ付けやすい体質だということを知る。蝶が彼の周りに沢山集まってヒラヒラと舞う絵面はとても神秘的で美しかった。
しかしそんな頃、透京に蝶が大量発生する。しかもその中にいる「九花蝶」という蝶に毒がある事がわかり、その毒に触れると「九花病」という狂犬病に似た症状の病気にかかるという事がわかった。
そんな蝶に警戒しつつ、綸燈との仲は更に深まっていく。綸燈が蝶の標本を作って集めているといい見せてもらうが、その蝶を見つめる綸燈の微笑みに違和感を感じたりもしたが、その微笑みが美しすぎて胸がときめく。
仲良くなればなるほど綸燈は優しくなり、甘く優しく、いつも美しいと褒めてくれたりもした。そんな綸燈に恋をするのは容易いことで主人公は綸燈に夢中になり、完全に信じきっていた。
しかし主人公は見つけてしまった、綸燈の家の奥の秘密の部屋にある、大量のガラスの死体を。
そう、綸燈は死体コレクターだったのだ。
ショックを受け恐怖する主人公だったがそこに現れた綸燈は動じることなく変わらず優しく微笑む。その微笑みにゾッとするのもつかの間、なんとガラスの死体の中に知り合いの男の子の死体を見つけてしまった。その子が主人公の知り合いだと分かった綸燈はなんと主人公にその死体を触らせた。主人公はとてつもないショックを受け、そのまま気絶してしまうのだった。
しばらくして目を覚ました主人公だったが、なんとショックのせいで記憶喪失になってしまった。何も覚えていないが、何故かガラスでできているものを見るととても怖かった。記憶がないと分かった綸燈は主人公に優しく微笑み、自分は主人公のことを好きだった男だと言った。だから自分があなたの記憶が戻るまで面倒を見てあげるといい、そうして綸燈の家での同棲が始まった。
記憶がない主人公から見た綸燈はとっても美しくてカッコよくて、優しくて親切だった。だからすぐに懐き、綸燈の色気にドキドキしたりもした。
そんな生活はしばらく続き、記憶をなくしてもまた綸燈に恋をした。大好きな綸燈と一緒に暮らせるのは楽しくて、そして幸せだった。そしてそれは綸燈も同じだった。主人公がそばにいて、幸せを感じ愛しかった。だからこそ、主人公に自分のことを受け入れて欲しくなってしまう。だから綸燈はわざと主人公にもう一度あの部屋の死体を見せた。主人公の記憶はまだ戻らなかったが、綸燈は何故自体を集め始めたかの経緯を話し始める。
綸燈が幼い頃、番人になるための教育をされて育った。綸燈に当たった教育者は言わばハズレの存在で、綸燈はとても厳しくされ体中痛めつけられていた。心も体もボロボロにされ、恐怖と痛みに耐える毎日はとてもとても辛かった。
しかしある日、なんと目の前で教育者が呪いのせいで死んでしまった。目の前でどんどんガラスになる教育者を見た時、どんな醜い者もガラスになるとこんなに美しいのだと魅了されてしまった。それは憎い教育者がいなくなった喜びが重なっていたものだったのかもしれないが、その時の綸燈は既に狂っており、それからというものガラスの死体を集めるようになったという。呪いでガラス化してしまった人を運んできたり、時には自らの手で人をガラスにして運んだりした。それを続けなければ自分を保てなくなっていた。
その話をする綸燈の目から涙が溢れる。
狂っていて、でもそうじゃなきゃ狂っているのを隠せないで苦しんでいた綸燈を、主人公は抱きしめる。そんな彼を受け入れたいと、それでもそばに居たいと、そう思った。
そんな風に言ってくれる主人公を失いたくないと思い始める綸燈だったが、主人公に記憶が戻ればきっと自分なんかを捨てると思っていた。だからこそ本当のことを話し始める綸燈。主人公が呪いを解くためにやっていたアストロラーベの時計の針を進める行為、あれはなんと呪いを解くどころか世界中に呪いをばらまく行為だったことを教える綸燈。もう呪いがなければ生きていけない綸燈だからこそ、その事をずっと黙って騙していた。しかし主人公を愛してしまった今、もう主人公と離れたくないと思ってしまった。
その言葉に主人公は、記憶が戻ってもそばにいると、自分がもし同じ立場ならきっと同じようになっていたと、あなたを受け入れたいと言った。主人公の言葉に涙を流す綸燈に、主人公はキスをして抱きしめた。
その日の夜、主人公は夢を見た。
あの桜の木の下で怪我だらけの綺麗な男の子が泣いてる夢。その男の子の怪我を心配すると、弟を守るためだから大丈夫だと言った。しかし主人公は「それならあなたのことは誰が守るの?」と言うと、その子は涙を流す。主人公は「私がその時そばに居たらよかったのに」と言い男の子を強く抱きしめ護りたいと思った。
夢から覚めた主人公は記憶を取り戻すため、ガラスの死体の部屋に行く。そして微かに見たことがある少年のガラスの死体に触れる。思った通り記憶が戻った主人公は、戻った今も気持ちは変わっていないと確信し、綸燈に気持ちを話した。ずっとそばにいる、守ってあげる、幸せにする、あなたが好きだから。
その言葉に泣きながら笑う綸燈は、ずっと主人公に恋をしていたと言いキスをして抱きしめてくれたのだった。
その後、黒幕は歌紫歌であることが分かり縁を切ることにした。そして桜の木を殺すことで呪いが解けることが分かったが、桜の木を傷つけようとするとそこから毒が吹き出し傷付けた者の命が危険にさらされる可能性があった。しかしそこにとても大きな九死蝶が現れ、九死蝶の毒で桜の木の毒を撲殺できるのではと思い、2人は綸燈の剣で九死蝶もろとも桜の木に突き刺したのだ。すると予想通り二つの毒は撲殺し合い、木は朽ち、呪いが解けた。
透京を覆う呪いのドームが消え、月明かりが照らす中、主人公と綸燈はお互いを支え合い、世界中の誰よりも幸せにすると誓った。
エンドロール後は平和になった透京。
綸燈はすべての死体を遺族に返すことにし、そして蝶の標本集めをやめた。
2人は元どおり別々に暮らすようになったが、しょっちゅう綸燈の家へ行き世話を焼いている。綸燈は前より更に甘くなり、主人公にもよく甘えていた。
今までの罪が消えるわけではない、だけどそれを生きて償うことに決めたのは主人公が「私のために生きて」と言ったから。だから綸燈は罪を背負い、生きていく。
花畑に訪れた2人の元に、また沢山の蝶が舞い囲む。死よりも生の方が美しい、標本じゃなくて思い出として心に残していきたいと微笑む綸燈は幸せを感じながら「愛している」と主人公にキスをしたのだった。
↓
↓
↓
綸燈さんの感想ネタバレ有り~
綸燈さん、見た目が一番タイプだなって思ってたけど、プレイ始めたらなんと制限がかかってるキャラで攻略出来ず。他キャラから始めたものの、最初の綸燈さんは本当に優しくて紳士で大人で色気あって凄い素敵!!と思ってたら、あれ、他キャラ攻略するとわかってくる、胡散臭さ(笑)
ヒィ!!この人なんか病んでるんじゃない!?(Σ○Д○;)
そう思いながらついに本人ルートをやったら薄々気づいていたがやはり死体コレクターだった(笑)
しかし!まぁ、死体と言ってもガラスなのでね、気持ち悪い感じではなかったです正直。ただ、勝手に死んだ人のを集めてるなら全然許せるんだけど、わざと手にかけたこともあるってチラッと言ってたのが正直気になるところ。1人その犠牲になった人、知ってるしな?(笑)ま、彼は生きてるからまずいいけど!!
そして更に綸燈さんの過去の話を聞いたら歪むのも仕方ないな~って思うよね。可哀想すぎる。夢で子供の時の綸燈さんを抱きしめたやつは泣けました(ToT)
呪いがなくなって愛のために生きれるようになった綸燈さんはセクシーで甘えん坊でとても素敵でした!それに本当に興津さんボイスがあいすぎてて最高です。主人公が作中で「優しくて色気ある声」とか言ってて分かってるじゃん!!と思った俺(笑)本当に興津さんの声セクシーすぎてクラッとしました!