元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

Cendrillon palikA「黒禰 スピネル」ネタバレ

●黒禰 スピネル/クロネ スピネル(cv浪川大輔さん)
25歳。
透京の外の住人。紫鳶と憂漣の住処によく来る青年。
無気力かつ、何に対しても面倒くさいという態度で、透京の住人を良く思っていない。

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管理人の黒禰の感想はこちら



~ルートネタバレ~
透京の外の透淵の森で出会った一人が、黒禰スピネルだった。
黒禰はガラス職人をしており、紫鳶と憂漣が住む教会によく訪れる存在。二人とは仲がいいようだったが二人に対して口が悪く、主人公に対しては更にもっと悪かった。
透京の呪いを解くための協力者を探す際、何故か黒禰を選んだ主人公。自分でも何故彼に頼もうと思ったか分からないが、黒禰に透京の呪いを解く方法などを話してしまう。もちろん嫌な顔をされたしすぐに断られてしまったのだが、方法を話してしまったため今から他の人に頼むことも出来ず、どうにか黒禰に協力してもらおうとしつこくし始める。何度も黒禰の作業場である透彩ノ洞に赴き頼み込んでいたのだが、ある日黒禰の友達だというガラス職人の「刈鐘」という男に会った。刈鐘はガラス職人でも透京の人間。黒禰と違ってフランクで優しかったため、黒禰はがなんらかの理由で透京の人間を嫌っているという話を聞いた。しかし刈鐘は透京の人間であるため、昔は嫌いじゃなかったという予想がついた。
そんな頃、透京では「黒死紋事件」という事件が起き始める。それはガラスを身につけなければ透京の外に出られない呪いに関しているもの。透京の中で作られたガラスは何故か黒死紋というモヤのような模様が出来てしまい、その模様が入ったガラスは外に出るための役目を果たしてくれなかった。だから外に出たい透京の人間はわざわざ透京の外で作られたガラスを身につけて外に行くのが当たり前なのに、最近黒死紋の入ったガラスを身につけた人間が何人も外で死ぬという事件が起きている。それが黒死紋事件だった。
その話を偶然に黒禰に話すとなんと黒禰はその事件の情報をくれるなら呪いを解く協力をしてくれるというのだ。
急な展開に驚くものの、それから二人はお互いの利のため手を貸しあうこととなった。
黒禰のアドバイスは腕は確かで、アストロラーベの合鍵を作ってくれたりし、あっさりと塔の中に入ることができた。おかげで針を進めることができたため黒禰には感謝しかなかった。しかし会った時も必要以上に主人公に関わろうとしない黒禰。何故そこまで透京の人間を嫌うのか分からなかったが、主人公はこれも何かの縁だと思いできれば仲良くなりたいと思った。
しかしそんな頃、黒死紋事件は悪化。被害者は増えていく。黒禰が何故この事件をそんなに知りたいのか尋ねると黒禰は何故かとても辛そうな顔で「答えたく無い」という。そんな表情が気になって黒禰の後をつけるのだが、つけているのがバレていて怒った黒禰は壁際に手をついて主人公を責めた。しかし負けない主人公は「理由なく嫌われるのは納得いかない、嫌だと思っていても案外食べると美味しいものだったりする」と怒鳴り返すと呆気にとられた黒禰はなんと、笑った。初めて見る黒禰の笑顔はとても素敵で、主人公はなんだか嬉しくなるのだった。
そんなこともあり徐々に打ち解けていく二人だったが、刈鐘が黒禰が透京の人間を嫌ってる理由を話してくれたことでまた二人の間に溝が入る。実は七年前に同じ黒死紋事件が起きていたことがあり、その時黒禰と刈鐘と仲が良かった透京のガラス職人である女性の「晩歌」が黒死紋事件の被害者だったのだ。晩歌が死んだのは、外に出たから。黒禰の元に来たから。あれだけ気をつけていたけれど結局透京の人間は死んでしまう、だから黒禰はその時の恐怖と悲しみからわざと透京の人間を避けるようにしていたのだった。
晩歌は自分のせいで死んだ。あれだけ大切な人だったのに、自分のせいで死んだ。そう叫ぶ黒禰を助けたいと思った。
けれど黒禰は真実を知りたいようで、怖くて逃げているという。そんな時何故か自分のもとに送られてきた左だけのガラスの靴。その靴には「この靴にぴったりな人間があなたの願いを叶える」と書いてあるメモがあった。そのガラスの靴を主人公に渡す黒禰は、自分の願いは事件の真相を知ること、だから「叶えてくれますか?」と言った。その言葉に主人公が「叶えます」と答えると黒禰は初めてしがらみのない優しい顔で笑った。その顔を見た主人公は、黒禰への想いが恋だということに気づいたのだった。
それから二人の距離は更に縮まり、酔った黒禰が主人公の頰にキスをしたりするという事件も起きたりして平和だったものの、主人公と黒禰が会った森の目の前に偶然いた透京の女の子のガラスのピアスから蔦が生えて黒死紋が出てきてガラスになって死んでしまう場面に出くわしてしまった。その恐ろしい衝撃の事件に主人公は震え恐怖したが、黒禰は咄嗟に主人公を抱きしめて守ってくれた。
しかしその日から黒禰は主人公を避け始め、もう外には来るなと言った。黒禰は気付いたのだ、透京が嫌いだと思っていたのは大切な人を失うのが怖いからだと。もう大切になってしまった主人公を失うのが怖いから。
しかし主人公は黒禰に会うのをやめなかった。黒禰が好きだから、命をかけても好きだから気持ちを伝える前に諦めたくなんてないから。
だから主人公は何度も黒禰の元に訪れた。怒る黒禰だったが、晩歌への気持ちを語り出し涙を流す。大切だった、失って悲しかった、だからまた失うのが怖いのだと。そんな晩歌への気持ちを吐き出す黒禰を見ると少し胸は痛んだけれど、彼の手を握って「私は生きてる、あなたの願いを絶対叶える」と強く言ったのだった。
そのおかげでまた外に出ることを許してはもらえたものの、何故か透彩ノ洞に置いてあった赤い液体の小瓶を触ってしまった主人公。誤ってその液体が主人公の手の傷に付着してしまう。するとなんと、その日からその部分は徐々にガラス化し始めたのだった。
主人公は恐ろしくて不安だったが、晩歌を失った黒禰の悲しみを思うとガラス化したことを言えなかった。
しかし何も知らない黒禰は前より穏やかになり、主人公はもっと黒禰が好きになる。黒禰が晩歌の話ばかりをすると、死んだ人には勝つことはできないと嫉妬までした。主人公の異変に気付いた黒禰が不思議に思うと、主人公は「晩歌さんのことが大切なんだね」と言う。主人公の気持ちに気付いた黒禰は「晩歌への好きとあんたへの好きは違う」と「あんたには恋してる」と告白してくれ、キスをしてくれたのだった。
気持ちを確かめ合って結ばれ幸せを感じる日々だったが、主人公のガラス化は止まらない。このままではきっと自分の命は短いと思う主人公は、自らのガラスを割り激痛に耐え、そのガラスを研究に使ったりした。そのためガラスの成分が解ったりもしたが、何故そのガラスを手に入れられたのか問われついに隠しきれなくて自分のガラス化した手を黒禰に見せた。黒禰はショックを受けるものの、もう大切な人を失いたくない一心で必ず助けると誓ってくれた。
そして二人はガラス化の原因を突き止めようとすると、以前透彩ノ洞で赤い液体を触ったことを思い出した。しかしそんな液体を置いた覚えがない黒禰。するとこの場所に入れるものがいるとしたら思い浮かべるのは、そう、刈鐘だった。
刈鐘は黒禰の親友。疑いたくなかったが他には考えられないことから刈鐘を罠にはめることに。すると罠に引っかかった刈鐘は主人公に襲いかかってきたのだ。主人公のガラスの靴やピアスをもぎ取り殺そうとしてきたのだが、一部始終を見ていた黒禰が助けに入り、刈鐘を責めた。本性を現した刈鐘は以前のような明るい口調ではなく、陰湿で不気味な笑みを浮かべながら敬語の口調で話し始める。この度の犯人は間違いなく刈鐘であると。そして更に七年前の犯人も刈鐘であり晩歌を殺したのも刈鐘であると。とある人から貰った薬をガラスに混ぜ、わざと後から黒死紋を発生させ人を殺しんで楽しんでいたと言った。
怒り狂う黒禰は刈鐘を殺そうとした。刈鐘はそれすらも喜んでいるようで笑っていたが、主人公は黒禰を止める。殺されたいと喜ぶ刈鐘を殺したところで刈鐘を喜ばせるだけだと、それならば生きて罪を償わせるべきだと。そしてそんな人の願いを叶えるくらいなら自分との未来を叶えて欲しいと告げた。
憎悪に満ちた黒禰だったがその言葉に冷静さを取り戻し、言う。生きて償えと。その瞬間事前に呼んでいた門番達が刈鐘を取り押さえ、刈鐘は捕まり、黒死紋事件は幕を降りたのだった。
ようやく一つの事件の真相が分かったものの、透京の呪いも、主人公のガラス化もまだ未解決のまま。しかし黒禰は晴れ晴れとした顔で「あんたのことを絶対助ける」と言って主人公のガラスの手にキスを落とした。するとなんとガラスの手はみるみる普通の手に戻っていく。さらにそれと同時に透京を覆うガラスのドームまでが消え透京の呪いが解けたのだった。
奇跡としか言いようがない、王子様のキスで解けた呪い。これは愛の力だと言う二人は喜び合い、抱き合ってキスをしたのだった。
エンドロール後は、呪いがなくなり平和になった透京。二人は透京の中も外も行き来し、主人公の兄に挨拶をしたり、カフェに行ったりと、恋人ライフを満喫していた。
そしてある日、天然のプラネタリウムが見れるという透京のイベントに参加する二人。夜にシートを敷いて寝転んで夜空を眺めるイベントだ。綺麗な星空にうっとりする主人公だったが黒禰は寄り添って主人公の顔を見てばかり。星よりもあんたのことが見たいと言ってキスをし、いつかプロポーズするからずっとそばにいてよと甘えた声を出す。その言葉に主人公もあたりまえだと微笑み返すのだった。



↓黒禰の感想ネタバレあり↓



~黒禰の感想ネタバレ有り~

黒禰さん、中の人や性格や設定的にカラマリの笹塚さん系かな?と思ってやってみましたけど、結構本当に設定とか近い感じでしたね。けどこの作品結構短めなので笹塚さんほどときめきませんでしたが、黒禰さんも素敵でした!
相変わらず浪川さんのしゃべりはうまくて、泣きの演技のかすれ具合とか凄い引き込まれたし、黒禰さん冷たいようで大人で優しいとこも多いし、付き合ったら甘々なのもいい!
しかし黒禰ルートは色々辛かった‥(ToT)晩歌のこともあったし、なのに犯人が唯一の友達って(笑)そこまで黒禰さんに悲しい思いさせる必要ある!?かわいそすぎて吐くわ!(ToT)(笑)まぁなんとなく嫌な予感はしたけどさ‥ほんまにあいつが犯人とはな(笑)切ない‥
あと後半はなんか名探偵みたいになってた主人公(笑)冷静すぎて草(笑)
更に最後は色々端折ってきてうけたんですが(笑)左手の呪いも、街の呪いも、黒禰のキスで全部解けたっていう(笑)めんどくさくならないで!!(ToT)(笑)もはや笑うしかなかったが(笑)
そんな感じで今回も惜しい感じで泣けなかったな‥次のキャラは心に響くストーリーだといいんだが!!キャラがみんな素敵なのに活かされてない感がもったいなし!!