元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

神凪ノ杜 五月雨綴り「日向」ネタバレ

●日向/ヒナタ(cv柿原徹也さん)
犬の妖。幼い頃から主人公と一緒に暮らしている。主人公を大切に思っており、常に傍にいる。怒りっぽい性格であまり笑わない。

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〜神凪ノ杜、日向ルートネタバレ〜
小さい時に犬と間違って拾ってきた妖である日向。警戒心が強く人を信用しないが主人公には心を開き、それからずっと一緒にいる大切な家族。主人公の母親が死んでもそばにいてくれる唯一の存在で、辰蔵の所にも一緒に来てくれた。
しかし辰蔵の家でよろず妖屋をやるようになってから数日後、主人公は侵食した人を止めようとして影響を受けやむなく禊を施されたため記憶をなくしてしまった。
何も分からなくなった主人公が目を覚ました時心配そうに見つめずっと手を握ってくれていた日向がそばにいたが、彼を見ても誰か分からず「あなたは誰?」と口から出てしまい、日向は傷ついて部屋から出て行ってしまった。
しかし本当に何も分からない主人公は学校も休学し、家でよろず妖屋の手伝いをすることになる。
日向は家族のように育った人と紹介されたが、日向本人は主人公に冷たく、拒絶を感じ、口も聞いてくれない状態になっていた。その姿を見れば本当に自分に近かった存在なのか信じられなかったが、主人公が偶然怪我したウサギの妖を拾って看病したことから、少しずつ日向は心を開き話してくれるようになった。
日向とは家族のような存在、その言葉が引っかかる主人公は勇気を出して「また仲良くして欲しい」と話した。すると日向は「ごめん」と言い、自分のことを思い出さないのを認めたくなくて冷たくあたってたことを正直に話してくれた。そして「お前はお前だ」と言って微笑んでくれて、少しずつ二人の距離は近くなっていった。
そんな時、二人はよろず妖屋の仕事で山に住む「カグナ」という神に出会った。虎の子供のような姿の「コテツ」という神使を持つカグナだったが、カグナは記憶を1日しか保てないのでコテツのことを忘れているということだった。しかもその記憶が保てない理由は昔いたよろず妖屋の夫婦である樹と都の願いを聞いてあげたことの代償でそうなっているという。神は人を愛するので人からの願いをすぐ受け入れてくれるが、その代償は大きいものが多かったのだ。しかもその樹と都は主人公の両親だった。二人が何を願ったのかわからなかったが、主人公は両親のことをもっと知りたいと思った。
そのため唯一の肉親である辰蔵と仲良くなりたいと行動を起こすが、辰蔵の態度は何故か壁を感じる。しかも母である都のことが嫌いなような雰囲気があったのだが、高耶がその理由は「都が樹を殺したからだ」と言った。
主人公はその言葉でとても落ち込んだのだが、それを見ていたあの時のウサギの妖が主人公を励まそうと花を摘みに山へ行ってしまい、無理をして怪我をして死んでしまった。自分のためにあんな小さな体で走り回ったと思われるウサギを見た主人公はウサギを抱きかかえて大泣きした。日向は二人でお墓を作ろうと言って埋葬してくれて、ウサギはお前に感謝してる、俺はその気持ちがわかるからと慰めてくれた。
そんな日々が続き、日向の存在はどんどん大きくなった。東雲に二人はラブラブだとからかわれ、日向が恥ずかしくてとっさに否定するとその言葉に落ち込んだりもした。けれど落ち込んだ主人公にすぐ気づく日向はみんなが見えないテーブルの下で主人公の手を握ってくれた。真っ赤になりながらもそうやって気づいてくれる日向に、ドキドキした。
灯籠流しの祭りが来れば二人でそれを見に行った。しかし人が多い所に行くと気づく、日向が、他の人には見えないし触れないことに。そのことが切なくて悲しくて静かになった主人公に、日向は灯籠流しをしようと誘った。願い事を書いていいという灯籠だが、日向は何も書かなかった。なぜかと聞けば日向は「俺の幸せは大切な人が幸せになることだから」と切なく言ったのだった。
しかしそんな時事件が起きた。
日向が何故かキレて暴れ、辰蔵と高耶に怪我を負わせ主人公を攫い山奥へと逃げたのだ。何故そんなことをしたのか理由を一切言わない日向は帰ろうとする主人公を縛り拘束した。理由を言ってくれなければわからないし、祖父を怪我させたことが恐怖で不安な主人公は日向が持ってきた食事に手をつけず、水すら飲まなかった。痺れを切らした日向はなんと水を口に含み口移しで無理矢理水を飲ませてきた。何も言わず、無理にキスをして、知らなかった日向の男の一面を感じ、全てに戸惑う主人公。
しかし日向はそれから毎日外に出てはボロボロになって帰ってきた。主人公は思い出す、記憶を失ってからの日向が優しかったこと、嘘をつかないこと、いつも自分を一番に思ってくれてたこと。それを思えばきっと自分を何かから守ろうとしている。
主人公は日向の事を思い出したいと心から思え、自ら禊を解くことにした。すると戻った記憶はなんと、本当は侵食したのではなく高耶と旭が「旭が母親を殺した」という会話を聞いてしまったから高耶に記憶を消されていた事を思い出した。
そして、日向がぼろぼろになっていた理由も、辰蔵が主人公を龍神の生贄にしようとしていたことを知り怒り狂った日向は主人公を守るために戦い、そして真実を知ったら主人公が傷つくと思ってずっと黙っていたのだ。
日向に記憶が戻った事を伝えると、日向は泣いて喜び抱きしめてくれた。その大きな胸に顔を埋めれば、小さかった日向はいつのまにかこんなに大きくなってずっと自分を守ってくれていたのだと思えた。
しかし高耶に居場所が知られてしまい日向は更にボロボロになった。もうこれ以上自分では主人公を守れないと思った日向は、勾玉を使うと言った。
実は龍神の生贄には南条家の文乃という少女の生まれ変わりが代々差し出され続けているという。それを知っていた主人公の母の都は主人公を連れて逃げたのだ。しかも都はなんと妖だった。そしてそんな都に日向は勾玉を託されていた。それは南条家の霊力を消す力があり、辰蔵の霊力も消え式妖が使えなくなるため高耶達に命令ができなくなるのだ。しかし使ってから一日かかるため、それまでは逃げなければならない。
だから今使えばきっと主人公を逃すことができる。しかしそれは同時に、南条家の霊力を継いでいる主人公の霊力もなくなるということ。それはすなわち、日向が見えなくなるということだった。
日向は分かっていてもそれを使った。主人公は嫌だと言い、日向が好きだと言って泣きすがった。見えなくなるのは生贄になるより辛い、いっそ死んだほうがマシだと泣く主人公に日向はキスをした。しかし日向のキスの感触は既に微かにしか触れた感触がなく、主人公は必死に日向を求めた。
しかしそこに高耶が現れた。式妖ではなくなっていても何故か主人公に恨みがあると殺そうとしてきた。しかも実は樹を殺したのは高耶で、都のせいにして辰蔵を騙したと言い出した。全ての元凶は高耶だったのだ。
間一髪で高耶の攻撃を旭が防いでくれて高耶は死んだが、朝日が登ろうとしてる今日向の姿はほぼ見えなくなっていた。嫌だ嫌だと泣く主人公を抱きしめる日向は、たとえ見えなくなっても触れられなくても何十年でもずっとお前を一番に想ってると言い「好きだ」と言ってキスをした。主人公も忘れるはずがないと涙を流したが、朝日が完全に登ると、日向の姿はキラキラと消えていった。
一人、綺麗な朝日に照らされ涙を流す主人公だったが、諦めないといった。そしてあの場所へ走るのだ。そう、それは神であるカグナの場所。たどり着いた主人公は対価を払うから願い事を叶えて欲しいと言った‥。
エンドロール後は、二年後の灯籠流しの花火大会の日。
主人公がカグナに願ったのは自分を妖にしてほしいという願いだった。そして対価は人から見えなくなるということ。そう、日向と同じ存在になったのだ。
灯籠流しを見つめる主人公を後ろから抱きしめてくれる日向は、今はもうちゃんと見えるし触れられる。二人はあれから山で一緒に暮らしていた。
友達や全てに見えなくなってしまった主人公に、本当に良かったのかと何度も聞く日向。不安そうにする日向に「日向のいる場所が1番幸せな私の居場所」と言うと、日向は主人公に甘えるようにくっついた。あれから日向は素直になって甘えるようになり二人はラブラブで過ごしている。
その時妖にしか見えない白い花の花びらが舞った。その綺麗な風景を見て思う、失ったものは多くとも得たものもこうやってあるのだと。大好きな人と同じものが見え、同じ場所にいられる幸せ、それこそが確かな幸せなのだとキスをしながら抱きしめ合った。


↓日向の感想ネタバレ有り↓



〜日向の感想ネタバレ有り〜
1周目をプレイした時に一番気になった日向。他キャラルートでも主人公が大好きで、でも素直になれないワンちゃんで、相当可愛過ぎて早く攻略したい!と思っていたのですが、本人のルートをやったらなんと主人公の記憶がなくなってしまうというルート(Σ○Д○;)
これは私はかなりショックでした(Σ○Д○;)
だってあんなに主人公が大好き大好きな日向と、照れながらも意識していく感じとか日向の照れる赤面を何度も見れるかと期待したのにさ、記憶ないから日向めっちゃ避けるしね(ToT)(笑)冷た過ぎてショックだったわ!!なかなか心開いてくれねーし!!
でもまぁ記憶なくても徐々に仲良くなっていって、日向のツンデレがどんどん出てきた時は本当ニヤニヤが止まりませんでしたが(笑)しかもテーブルの下の手握りスチルはやばすぎる!!!!あのアングルのスチルは良すぎる!!絵師さん上手すぎますね。
あとはやっぱり泣けましたね〜(ToT)消えちゃう、見えなくなっちゃうっていう展開にも泣けたんですが、主人公が最後にカグナに願った時の覚悟とか愛にボロボロ泣けました(ToT)カグナは大変だけどさ(^_^;)
他の人に一切会えなくなったとしても日向を選んだ愛が感動しました!!真相も近いルートで凄い良かった!!