元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

NORN9 LOFN for Nintendo Switch「吾妻 夏彦」

●吾妻 夏彦/アガツマ ナツヒコ(cv小野大輔さん)
年齢:22歳
身長:182cm
星座:てんびん座
血液型:O型
冷めた考えを持っており、声を荒げることは殆どない。ある理由から、ノルンに乗る能力者たちの命を狙う。機械に強く、発明が得意。
また、船の操縦のスペシャリストでもある。

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※「NORN9 LOFN for Nintendo Switch」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社に帰属します。

〜ルートネタバレ〜
(ラストイーラ)
「フーガ」
世界が勝手に人を管理しリセットすることに賛成できない信念を持ち、また、各国で起こる戦争を無くしたいという思いもあり、十年前に島から逃げ、姉に足を撃たれながらもロンのおかげで生き延び、ついに船である「ノルン」を破壊し、能力者達全員を殺そうと目論んでいた。能力者が欠ければリセットを行えなくなるから。
しかしその為に必要な力である「結界」の力を持つ主人公だけは力を利用するため攫うことを計画する。
しかしいざ攫った主人公は、イメージと違ってた。
美しい顔と華奢な細腕。公家の神子として崇められ、偉そうで強気な口調。そういった見た目とは裏腹に、夏彦を見ても強気を崩さず、攫われたのに負けない強さ。そして嘘は嫌いで学ぶことに努力は惜しまず、悲しんでいる人には手を貸さずにはいられない人。そして自分は二の次で他人を優先して、一人で高貴に前を向く。
そんな強くて、でも弱い主人公に夏彦はどんどん惹かれてしまう。
共に戦争を辞めさせようと協力し、夜には夏彦の好きな星を眺めた。星のことを知らない主人公に沢山の話をしてあげた。けれど能力者を殺すことが、自分の信念だったのでは。
そんな時夏彦の船が敵に襲われ墜落するが、その時夏彦は咄嗟に主人公を庇った。奇跡的に助かった二人だったが夏彦は衝撃で今までの記憶を失ったがただ一言主人公の「名前」だけは何故か忘れていなかった。
記憶をなくした夏彦と主人公はとある村でお世話になり静かに暮らした。相変わらず記憶は戻らない夏彦だったが、心には主人公への愛だけが残ってた。主人公を愛していた記憶だけは残ってた。その想いを主人公に伝え二人は結ばれるが、そこにロンがやってきて、ついに夏彦の記憶は戻った。
しかし夏彦の記憶がない間に結賀史狼は死んでしまっていた。結局結賀史狼は倒せなかったものの、アイオンに「武器を捨てなければ争いは終わらない」と言われてしまう。そうだ、人々に武器を渡した結賀史狼がいなくなってもまだ人々は争っている。そして、なによりも自分も同じことをしていたんだと気づいた。未来のためだと、そのためならば犠牲が出てもいいのだと、ロンや雪に武器を渡したのだった。
アイオンの言葉でついに夏彦は新たな未来のために武器を全て捨てることにしたのだった。
能力者達もアイオンに能力を返し、これからは普通の人間として生きていく。主人公もまた結界の能力を返し、夏彦と共に生きていく。
主人公に愛されて考えは変わった。あれだけの憎しみは、愛する人との幸せの未来に繋ぐことに変わったのだ。
愛してる、そういった夏彦は主人公の手を引き、未来への一歩を踏み出したのだった。


「コンチェルト」
アイオンは壊れ、リセットが行われることもなくなり、能力者達は一部を除いて能力を返した。
しかし夏彦と主人公は島で暮らしていた。それは壊れたアイオンの修復を目論む島の人間達の監視にあるもの。アイオンを直せるのは夏彦と空汰の二人だけだからだ。
そのため夏彦は何度も研究所に入れと命令されており、このままでは拉致されてでも連れて行かれることを恐れ、夏彦は雪に協力を頼み、島から逃げる準備をしていた。
島からは主人公と夏彦の他に、空汰と正宗を連れて行く計画だった。
しかし逃げる直前に、夏彦の姉である凪沙に見つかってしまい、夏彦だけが囚われてしまった。雪や主人公たちは逃げることができたが、このままでは夏彦が自我を消され、脳だけをコンピュータに繋ぐという恐ろしい計画に利用されることを知り、偶然会ったロンに助けを求め、皆でまた島に乗り込むことにした。
ロンが暴れてくれたおかげで夏彦の元にたどり着くことができたが、なんと夏彦の脳はもうコンピュータに繋がれ、意識がなかった。しかし夏彦は脳でコンピュータをハッキングし、主人公の無線に語りかけ、なんとコンピュータを破壊するためのパスコードを入力しろといった。
無事、パスコードを入力すると夏彦は目を覚まし、そして更に夏彦は世界のデータを全て消すことに成功し、みんなで島から脱出することに成功した。
危ない賭けを自らすすんでする夏彦に対し怒る主人公は、みんなにちゃんとお礼を言いなさいと怒鳴ると、夏彦はなんと小声で「ありがとう」と呟いた。あの上から目線の夏彦の感謝の言葉に驚きを隠せない一向は、冷やかすやら喜ぶやらで盛り上がったのだった。
その後無事に逃げられた一行は、別々に暮らしていた。主人公と夏彦は船での暮らし、正宗と空汰は隠れ家に、そして雪は街で暮らし、ロンはまた行方不明に。なので正宗や雪たちとは度々会うこともできた。
しかし、自由になり、念願が叶ってからというもの夏彦は何故か大好きな天体観測をしなくなっていた。普通の恋人同士のようなデートをし、料理を作ってくれたり、主人公をとても大事にしてくれた。内緒で高価で美しい耳飾りをプレゼントしてくれたりと、とてもステキな毎日を送っていたのだが、主人公は思っていた、自由を与えられた今、もっとたくさんのことに目を向けて欲しいと。
ずっと機械とにらめっこだった夏彦に友達も作って欲しいし、色んなことをしてほしい。大事な人だからこそ、幸せになってほしいから。だからあえて正宗と飲みに行かせたりもしたりした。その甲斐あって夏彦は徐々に彼らに心を開いているようだった。
しかし天体観測をしない理由は、主人公をちゃんと幸せにできているかが不安だからという理由だった。今まで自分のためだけに行動していて、人を大事にすることを知らなかった夏彦。だからこそちゃんと優しくできているのか不安で、それ以外を考えられなかった。しかし主人公からしたら夏彦はとても優しく甘かった。人の気持ちに気づけない不器用さはお互い同じ、だからこそ、その気持ちは分かるから、星を愛する夏彦を愛していると抱きしめた。
そして数年後、二人には男の子が生まれた。結婚記念日である今日、あの耳飾りをして三人で出かけるのは天体観測。
天文学者になった夏彦は、密かに自分で作っていた天文台を一般公開するために何年も費やし、今日それが叶った。
ここまで来るのにたくさんの人の手を借りた。夏彦の周りにはもう、たくさんの信頼できる人がいる。
子供は夏彦にそっくりで星が大好きになった。今日もはしゃいで望遠鏡を覗く。その姿が愛しくて、夏彦と主人公は子供を囲むように微笑む。
自分より大切なものがあることが、こんなに幸せなんだと気づいた夏彦、微笑みながら星を見上げた。