元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

金色のコルダ3~Another Sky~神南「東金 千秋」

●東金 千秋/トウガネ チアキ(cv谷山紀章さん)
神南高校三年生、管弦楽部部長。サイレントヴァイオリンを演奏。華やかな表現力を持つ。
去年のヴァイオリンソロ大会で優勝しており、自信家で挑戦的。星奏学院の如月律をライバル視している。




~ネタバレ~
(共通恋愛ルート)
神南高校に転入し、向かった先はやはり管弦楽部。その管弦楽部を束ねる部長である人こそが、東金千秋だった。
故郷の先生に見せてもらった雑誌に載っていた東金は、まさにあの写真そのもの。オーラがあり、自信があり、見た目の華やかさに負けないくらいヴァイオリンの奏でる音も華やかだった。
そんな東金の元でヴァイオリンの腕を磨く生活が始まると、オレ様である東金のペースに振り回されるものの、部長という立場の東金は誰よりも部員を想い、主人公の手助けをしてくれたのだった。
主人公が神南に来る前から主人公の素性を調べていた東金。幼い頃は沢山のコンクールで賞を貰っていた過去を知り、そして伸び悩みくすぶっていたことを知っていた。華々しい過去を持ちながらもスランプに陥った時、そこから足掻く辛さを理解する東金は、主人公の才能を伸ばしてやりたいと思っていた。そして、その一歩として神南へ来たということがまず、スランプを抜けている事につながっていると話す。だから、その一歩を踏み出した主人公は、絶対に成長するのだと思ってくれていた。
そのため、主人公に「オレを上手く使えよ」と言う。後輩が成長するために、腕も権力もある自分を最大限に使う事を出し惜しみしない漢気が彼にはあったからだ。
主人公のことを「地味子」と呼び、自分の花を咲かせろと言う東金。ワガママを言うようにして主人公を呼びつけるものの、主人公の為に能を観に連れて行ってくれたり、自身が持つクルーザーに乗せてくれたりもした。
誰よりも音楽を愛する東金は、横浜港に将来オペラハウスを作り、誰にでも気軽に音楽と触れ合える環境を作りたいと夢を語る。自信と夢に胸を熱くする東金の横顔を見つめると胸が高鳴り、その未来を想像する。
そして東金もまた、主人公が同じ未来を夢見てくれる横顔に、胸熱くした。

↓エンド二種

(珠玉恋愛エンド)
しかしそんな頃、事件は起きた。それは星奏学院と天音学園が対決するセミファイナルの日のこと。東金はライバルである如月とファイナルで対決することを楽しみにしていたため、このセミファイナルで星奏が勝つことを応援していた。しかし星奏の番になった時、なんと如月は演奏の途中で演奏をやめ、ステージから降りてしまう。その理由は、恩師であり星奏学院オケ部の顧問が観客席で倒れているのを見てしまったからだった。如月は演奏を投げ打ってでも顧問を助けに走ったため大事には至らなかったが、問題はその後だった。
演奏のやり直しを求める星奏学院の前に現れたのは審査員であり厳格であると有名な東金源一。そう、その男こそ東金千秋の実の父親だった。
源一は星奏学院の態度に怒っていた。それは演奏家なら何があっても絶対にステージから降りてはいけないというのが当たり前だからだというのだ。演奏家として失格だという言葉に、如月は何もいえず、結局その後にやり直した星奏の演奏はめちゃくちゃになり、天音に負けてしまった。
東金は元より父とウマが合わず仲が良くなかったのもあって、ライバルとの対決に横槍を入れられたことに苛立っていた。
しかも数日後に主人公と東金がアレンジがメインのクラシックコンサートを聴きに言った際、ちょうどそこに招待されていた源一と鉢合わせになると、そのアレンジの音楽についても意見が合わず言い合いになってしまう。
普段からサイレントヴァイオリンを弾き、アレンジを加え、華々しく新たな音楽を求める東金。それとは真逆に、昔からの素晴らしい音楽を変えずに伝えていくのが当たり前だと思う源一。今と昔、意見が合わないのは当たり前。しかも源一に「お前は音楽に対して真剣ではない」と言われてしまう。アレンジすることに失敗を恐れないのは逃げ道があるからだと、「東金」という名がバックにあるからこそ失敗しても次があると思い安心しているから出来るのだと、結局それはただの遊びなのだと言われてしまった。
それから東金は何を言っても父とは分かり合えないのだと、さらに心を閉ざす。しかし主人公が東金の家に遊びに言った時、東金の家にヴァイオリンが沢山あるのを見つけ、それは父の趣味であるという話を聞くことになる。
二人の兄がいる東金だったが、音楽に興味を示したのは千秋のみ。それが嬉しかった源一は東金にヴァイオリンを教えてくれたのだという。東金も嬉しくて沢山練習をして、家族みんなが揃った時は父と東金は一緒に「アヴェ・マリア」を弾くのが日課だったと言った。
その光景を思い出すと東金は「自分の演奏で誰かが喜んでくれるのが嬉しかった」と言い、あれが自分の音楽の原点だったと話してくれたのだ。
その後、ファイナルで優勝をした神南。しかし東金は如月との決着をつけるため、真のファイナル争いをすると言って星奏学院の講堂で対決をすることになった。
しかしそんな時、東金と土岐がいつも行なっているライヴ中に源一が倒れたという連絡が入った。あんな父親どうでもいいと、ライヴを続けようとする東金だったが、その時東金の愛用のサイレントヴァイオリンの「カンパネラ」の弦が切れ、東金の頬を傷つけた。心配する一同だったが、やはり動揺していたのだと気づき、結局ライヴを抜け出して東金と主人公は病院へ走った。
しかし源一は大したことがなくただの目眩だったため安心するものの、東金の顔を見た源一は「今日はライヴじゃなかったのか」と言いステージを抜けてきたことを怒った。本当の演奏家なら何を捨てでも抜けてはいけないのだと。その言葉を聞いた東金は「それなら俺はステージには立てない」と言い、病院から抜け出していった。
残された主人公は東金の気持ちを思うと怒りがこみ上げ、思わず源一に啖呵を切る。東金は音楽を愛し、誰よりもみんなのために真剣だと。そして、東金の演奏をちゃんと聞けばわかると言い、真のファイナルのチケットを源一に叩きつけたのだった。
東金にその事がバレ、あの親父によくそこまで言ったなと呆れられてしまうが、主人公は「お父さんも聞きにくれば観客の一人だ」と言った。それは、聴いてくれる人々を楽しませたいと前々から言っていた東金の言葉。それを聞いた東金はハッとして、何かが吹っ切れたように笑った。
そして迎えた真のファイナル戦。観客席には源一が居た。主人公と東金は源一の姿には気づいていなかったが、心を込めて演奏をし、観客たちはその音色に大いに感動し拍手喝采を浴びた。
アンコールという声が客席から響く中、東金は主人公に聞いてほしい曲があるからアンコールに弾かせてほしいとステージに向かう。そして東金は静かにヴァイオリンを構えてあの曲を奏でた。そう、アヴェ・マリアを。
自分の原点であり、人を喜ばすことを教えてくれた思い出の曲。美しい音色は客席にいた一人の男の耳に響き、「千秋」と名を呼び涙を流していた。
真のファイナル戦が終わると、東金と主人公は森の広場で二人きりになっていた。すると東金は今までの主人公の成長を褒め、そして認めてくれた。そして、頬を赤くしながら「いざ言葉にすると難しい」という東金だったが心をさらけ出すと言い「お前が好きだよ」と告白をしてくれる。
俺をお前の特別な一人にしてほしいと言って抱きしめてくれるのだった。
エンドロール後は、船上パーティーで東金と二人で演奏をすることになった主人公。
あの後すっかり源一に気に入られた主人公は源一のパーティーで演奏をしてほしいと頼まれていたのだ。恥ずかしがる主人公に手を差し伸べ微笑む東金は、演奏をしているときはお前はみんなの花だけどそれ以外は俺だけの花でいてと、愛してると言ってくれるのだった。

(逆注目恋愛エンド)
主人公が奏でる音楽は、華やかな東金とは真逆で、真面目で清楚で美しい音色だった。
音色と同じく真面目である主人公をメイドのようにこき使う東金。主人公も主人公で気がきくため東金に付き合うのは苦ではなかったが、ハッキリと物を言える性格であったため、間違っていることは東金であろうとハッキリと言える度胸があった。自分をしっかり持っている人が好きな東金はそんな主人公を気に入っていた。
そのため、東金のモデルの依頼が入った時も連れて行ってくれたりし、ますます一緒にいることが多くなった。
ある日東金の様子がおかしいことに気付き心配で後を追うと、東金はスーパーに寄り食材を買うと古い小さなアパートの一部屋に鍵を開けて入っていった。ついてきた主人公に呆れるものの中に招き入れてくれた東金はなんとインスタントラーメンと野菜炒めを作って食べさせてくれたのだ。普段からセレブで派手な生活をしている東金の意外な一面に驚くと、ここはセーフハウスなのだと教えてくれた。
大きな家に生まれ、けどそれはたまに居心地が悪い。そんな時ここに逃げてくるという。ここは東金家でも異端児と呼ばれている親戚の叔父さんの家で、叔父さんはいつもフラフラ海外など好きな所にいるため、いつでもここを使っていいと東金に鍵を預けているのだという。その叔父さんは小さい頃から沢山のことを教えてくれて、ここは東金にとって癒しの場所だったと言った。
そんな大切な話をしてくれた東金とまた心の距離が近くなった気がした。
そんな頃、至誠館の部長であり東金の親友である八木沢が、至誠館のオケ部の存続のために悩み追い詰められているのを見つけた主人公と東金。主人公は顔色の悪い八木沢を心配したが、東金は終わったことにいつまでも悲しんでいても意味がない、来年のことは後輩に任せればいい、と冷たく言った。八木沢は怒って去ってしまうがなんで怒っているかわからないという東金に、主人公もまた怒った。
すっかりヘソを曲げた主人公に負けた東金は一人考え反省し、自分も悪かったから八木沢に謝ると言い、主人公に機嫌を直せとメールをくれた。八木沢に謝っていた場面に遭遇した主人公は安心したがまた東金が軽い発言をするとすぐに怒っていた。あの東金が女子に怒られてタジタジになっている、その姿を見た八木沢はおかしくなって吹き出していたが「千秋を頼むよ」と主人公に微笑んでいた。
そして真のファイナル戦の前日、東金は主人公のためにレストランを予約してくれていた。ドレスアップした主人公と白いタキシードを着た東金。そんな二人は豪華なレストランで食事をする。そこのレストランにはとても綺麗な中庭があると言い二人は外に出ようとするが、先ほどまで雨が降っていたためドレスが濡れてしまうだろうと東金は主人公をお姫様抱っこして中庭に連れていってくれた。そして王子様のような素敵な笑顔で「俺だけのものになれよ」と囁いてくれるのだった。
その後、真のファイナル戦が終わると、森の広場で落ち合う二人。そこで東金は主人公への気持ちを話してくれる。
まっすぐで正反対なお前だからこそ惹かれると、俺だけのものになれと、俺が心奪われたように今度はお前の心を奪いたい、愛しているからそばにいろ、そう言ってくれたのだった。
エンドロール後は、見つめ合う二人。
東金は最高の女だから惹かれ続ける、愛を注ぎ続けてもまだまだ満たされない、そんな美しい花、いつまでも咲いていて、と語ってくれるのだった。

(ドルチェスペシャルの内容)
お弁当のお礼にと特別なカフェに連れてってくれるが、主人公の口にクリームがついたため肩を抱いて指で口を拭ってくれて、可愛いと言ってくれる。