元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

フォルティッシモ「月城 奏汰」

●月城 奏汰/ツキシロ ソウタ(cv谷山紀章さん)
forttêのマネージャーで、主人公の上司。
華のあるルックスで、ファンの間でも有名な存在。
ジェイムズ事務所社長の信頼も厚く、次期幹部候補とも噂されている。
※二週目から攻略可能







~ネタバレ~
(ノーマルエンド)
※赤星瑛一郎のルートから分岐する。
fortteのマネージャーとなった主人公に、指南役としてついたのが月城奏汰だった。
月城は昔ジェイムズでタレントをしており、アイドルやバンドとして活動していた。しかし本人からしたらその頃の自分は黒歴史であったようで、その話をすると機嫌が悪くなった。その話でからかうのは文橙館の松永くらいで、バンドをしていた時の名前の「ヴィシャス」と呼ぶのも松永くらいだった。
そんな月城は見た目は華やかで人気があったが、基本的に仕事にはストイックでとても厳しい上司だった。
月城に怯えながらマネージャーとして頑張るものの、新人である主人公は中々上手くいかない。そんな時に優しかったのはfortteのリーダーである瑛一郎で、心の拠り所となった瑛一郎に惹かれてしまうのは仕方ないことだったのかもしれない。まだそこまで自分の気持ちには気づいていなかったけれど。
主人公の態度に気づいたのか、月城に呼び出され「商品には手を出すなよ?」と、アイドルとのスキャンダルは禁止だと念押しされてしまった。しかし恋心に自覚がない主人公は、そんなことはありえないと答えた。
月城のサポートもあり、主人公は徐々に仕事に慣れ頑張っていた。主人公の兄である一葉が心配してジェイムズに乗り込んできた時も、月城は「妹さんは頑張っている」と認める言葉をくれて、とても嬉しかった。
それなのに瑛一郎への気持ちは益々強くなり、ついには想いに自覚して、勢いで瑛一郎へ告白してしまった。返事をもらわずに逃げてしまった為、瑛一郎とは気まずくなるしまた仕事でミスが多くなってしまうと、心配した月城に「部署を変えてやってもいいんだぞ」と言われる。厳しいながらも主人公の気持ちを尊重してくれる月城に対し、ありがたさが募ると同時にやっぱりfortteが好きだから辞めたくないと思えた。そして、恋は諦めてマネージャーを頑張りたいと答えたのだった。
きっと自分に自信がつけばもっと上手くいくのだと言うリリィがなんと主人公を朝倉流生のところへ連れて行ってくれて、主人公は髪をバッサリ切った。メイクやファッションも変え、見た目がとても美しくなった主人公は、気分も高まった。
そして、気持ちに区切りをつけるために、瑛一郎を呼び出してちゃんと振られることを選んだのだ。
瑛一郎は主人公の気持ちを分かってくれて、恋人にはなれないけれどマネージャーとしてこれからも支え合おうと微笑んでくれたのだった。
失恋を得て、また主人公は更に成長した気がした。
しかし、そんな日々が続くと、事件が起こってしまう。なんと瑛一郎の姉である英莉奈の熱愛報道と、妊娠が発覚したのだ。実は姉を愛していた瑛一郎はショックで仕事が出来なくなり、大阪で行われる主演舞台も降板させられることになる。fortteを大事にしていた瑛一郎のために考えた主人公は、ロサンゼルスから風斗を呼び戻すことを決意すると、なんと月城は共にロサンゼルスへついてきてくれたのだった。
ロスへ着くと、主人公は風斗に土下座までしてfortteを守ろうとした。その姿を見た月城は、煮え切らない態度の風斗に苛立ち怒鳴りつけていた。主人公の誠意と、メンバーの想い、それすらもわからないのかと。月城の言葉と主人公の気持ちにようやく納得した風斗は、日本へ戻ると約束してくれたのだった。
ロスでの最後の日、やっと安心できた主人公をディナーに誘ってくれた月城。お洒落なレストランでお酒を飲みながら話していると、酔ってしまった主人公はふらついてしまう。月城はすぐに主人公を支えて抱きとめてくれたのだが、その腕に抱かれると安心することに気付いて主人公がそっと寄り添うと、月城はかすかに抱きしめてくれた気がした。
月城はただの怖い上司だったのに、いつしか頼れて安心する大人の男性というイメージに変わっていた。
それから風斗が日本に戻り、主人公の説得でやっと瑛一郎も復活すると、fortteはついに6人になった。益々人気が出て、6人でコンサートを開けるようになると、主人公がいたからこそここまで来れたとメンバー達も感謝した。そしてその頑張りを一番近くで見ていた月城も、主人公を認めて、誰よりも見つめていた。
コンサートの打ち上げで関係者たちの会合があり、月城についていった主人公。そこは大人のバーであり、プロデューサー達との会話が続く。主人公も月城に迷惑をかけないようにとプロデューサーに話を合わせて勧められたままに酒を煽ったが、やはり酔ってしまった。プロデューサーが主人公をお持ち帰りしようとしているのはあからさまだったが、気づかない主人公はフラフラと連れていかれそうになってしまう。しかしそこに月城が現れ、プロデューサーを牽制して主人公を連れ出してくれたのだった。
気がつくと知らないホテルに寝かされていた主人公はハッとして目を覚ます。急に起き上がったせいで頭はガンガンと痛い。するとそこに月城はいて、酔った主人公を連れてきてくれたという。また失敗をしてしまったことに焦る主人公は一人で帰れるといい歩こうとするがまたふらついて月城に支えられてしまった。何度も何度も失態ばかりで迷惑をかけている自分が情けなくて、そして月城に愛想を尽かされるのが怖かった。
だから「月城さんに嫌われたくないです」と言葉にすると、月城は「嫌うはずなんてない」という。そっとベッドに寝かせ直してくれる月城に「どうしてそんなに優しいんですか?」と問えば真っ直ぐに見つめる月城は「お前に惹かれているんだ」と言い、なんとキスを落とした。
驚く主人公だったが、その優しいキスに酔い、いつのまにか寝てしまっていた。
朝目覚めると、何事もなかったようにする月城に何も言えず、あのキスの理由を知りたくても知れないまま、半年が過ぎようとしていた。
fortteは益々人気が出て、主人公もマネージャーとして信頼されていた。月城はあれから仕事が忙しく、中々会うことができずに、あのことも結局話さないままだった。このままではいけないと思う主人公は、ついに月城と二人で会うことになると、月城から「お前の負担になりたくなくて言わなかったが、俺はお前を好きなんだ」と告白されたのだった。その気持ちがとても嬉しいと感じる主人公だったが、すぐに返事ができないのは、瑛一郎とのことを月城が知っているからだった。あれだけ瑛一郎に熱を上げていたのに、告白されたらすぐそちらに気が向く、そう思われるのが怖かった。自分の中で月城の存在は大きかったし、もう瑛一郎に触れられてもなんとも思わないと区切りはついているのにだ。だけどそれを言ったところでちゃんと伝わるのか不安だった。
しかし月城はなんと昇進が決まり、取締役就任が決定していた。そのためもう直属の上司ではなくなり、離れてしまう。そのことを知ると離れたくないという気持ちがあふれる。
更に松永が理のスキャンダル写真を撮ったということで、公表されたくなければ主人公を文橙館に欲しいと条件を出してきた。fortteが大好きな主人公は辞めたくなかったが、fortteのためにそうするしかないと決意するものの、月城はそれを阻止。なんと代わりに自分のことをインタビューしていいと言ったのだ。あれだけ過去のことを隠したくて嫌がっていた月城が、それを全部暴いてもいいと言う。松永は交換条件を気に入り、納得してくれたが、主人公は申し訳ない気持ちになる。しかし月城は「fortteを守るお前を守りたい。俺に守らせてくれないか?」と優しく微笑んでくれて、その気持ちに胸が熱くなった。
もう完全に月城に恋をしているのを自覚しているが中々踏み込めない主人公に、fortteのメンバー達が気付いて背中を押してくれる。月城の就任祝いパーティーを開き、そのあとわざと二人きりになるようにしてくれたのだ。
月夜に二人で並んで歩くと、もうこれからは中々こうやって並んで歩けないことに気付くと悲しくて寂しい気持ちになった。それを月城に伝えると、月城は「もう待てない」と言い主人公を抱きしめた。そして、その言葉をくれるということは期待していいのかと言う。その言葉についに主人公は「月城さんが好きです」と答え、強く強く抱きしめ返したのだった。
その後、晴れて恋人になった二人をメンバー達が冷やかしてくる日々。更に兄の一葉は会社にわざわざ電話をかけてきて、月城に「嫁の手料理が一番体にいいから、うちの妹なんて嫁にどうですか?」なんて聞いてきたりした。しかもそれに対して月城は「もらいます」なんて答えたりし、主人公は相変わらずドキドキしっぱなしで過ごしている。
月城にランチに誘われて喜ぶ主人公に、月城は結婚の話を持ち出した。今はまだお互い忙しいから先になるかもしれないけど、今はこれをプレゼントしたいと言い、綺麗な腕時計をくれた。今まで頑張り、そしてこれからに期待するという意味を込めて腕に嵌めてくれると、その手にそっと口付けてくれる。
沢山の王子様の中で手を取ってくれたたった一人の私の王子様。
そんな素敵な王子様のキスに幸せを感じる主人公だった。

(肉食エンド)
ノーマルエンドで告白された後から分岐する。
無事恋人同士になってから、数ヶ月が経った。相変わらず忙しい月城とは中々会えない日々だったが、大阪の出張についていくことになり、二人で日帰りの出張に出向いた。しかし大雨で新幹線が動かなくなり、急遽ホテルに一泊することになると、月城は当たり前のように一部屋に泊まる手配をした。緊張する主人公は饒舌になってしまい、以前も大阪で帰れなくなって瑛一郎とホテルに泊まった話をしてしまう。同じ部屋に泊まったわけではないが、一緒にテレビを見た話をすると月城は機嫌が悪くなってしまった。
またタレントとの距離感に怒ってるのかと思い謝る主人公だったが、他の男の話をしたことに怒っていることに気づくと、嬉しくて月城に抱き着いた。月城さん以外誰も見ていないから安心してというと、本当ならメンバーからも離してやりたいと本音を言う月城に何度も何度も熱いキスをされる。主人公も愛を伝えたくてキスで答えると、ベッドに押し倒されて、今日はもう朝まで離れないと言われて熱い夜を過ごした。
それから主人公は益々仕事を頑張った。敏腕マネージャーだと噂が立つくらい仕事が出来るようになると、月城と二人で会議室で打ち合わせする時間がたまたま訪れた。月城が敏腕マネージャーと呼ばれていることを褒めると、主人公は月城との時間を作るために頑張ってるから仕事が早くなったと言った。そして頑張ってるご褒美をくださいと言って月城にキスすると、煽られた月城に捕まり壁に押し付けられて更に深いキスをされた。キスだけで足りるのか?という月城は主人公の愛おしいところに沢山キスをする。そして抱きしめて、愛してると言ってくれる。
そんな熱い眼差しに夢中になる主人公は、月城の腕の中で幸せを感じるのだった。