元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

金色のコルダオクターヴ「金澤 紘人」

●金澤 紘人/カナザワ ヒロト(cv石川英郎さん)
学年 3年生
楽器 声楽
誕生日 3月1日(魚座
血液型 A型
現実世界では、星奏学院普通科で音楽を教えている33歳の教師。かつて声楽家として大成しながら、大きな挫折をした経験を持つ。








~ネタバレ~
謎の島ハルモニアで仲間を探す主人公と冬海。するととても綺麗な歌声が聞こえ、その声を辿ると知らない高校生くらいの男の人が歌っていた。しかしその男の人は主人公達に気付くと「お前達もきてたのか!」と笑顔で近づいてきたのだ。そう、なんとその高校生は金澤が何故か高校一年生の頃の姿に若返ったものだったのだ。
驚く二人だったが当の本人は喉が治っていることにとても気分を良くしているようで、またファータ達に歌を聞かせに行くと言い街中へ戻っていったのだった。
島の生活にも慣れた頃、休憩中に歌っている金澤に会った。喉が治っていることが嬉しくて今を楽しみたいという金澤はファータ達にまた歌声を聞かせ、満足した機嫌がいいのかジュース奢ってくれた。年相応に楽しそうにする金澤を見ると、主人公も自然と楽しい気持ちになれた。
しかし数日後、嫌な夢を見て早朝に目覚めてしまった主人公は水を飲みにキッチンへ向かう。するも偶然そこで金澤に会った。しかも金澤も同じように悪夢を見るらしく、しかもその内容が「声が出なくなる悪夢」だったのだ。この姿に戻ったことで余計に後悔と本当の現実を目の当たりにしてしまうのか、その悪夢は何度も見るのだという。
そしてその話のついでに、昔話を語り出した。
金澤は若い頃オペラ歌手として成功し、イタリアで活躍していたものの、情熱的な恋をし失恋し、躍起になって酒を煽り、そのせいで喉を痛めたという話だった。その頃は若さ故歌の大切さを分かっておらず、歳を重ねた今余計に後悔していた。しかも魔法でこの姿になれば余計に未練を感じてしまうのだ。
そんな弱い姿の金澤を見た主人公は、金澤を支えられる存在になりたいと思えた。
そんな日々が続き、金澤を心配た主人公は気分転換に遊びに行こうと誘った。高校生らしく過ごそうとする二人は海へ行ってはしゃいでいた。しかし砂に埋まっていた本に足引っ掛けて転んでしまう主人公。その本はなんと人魚姫の本だったのだが、内容が本当の話とは違っていたため、金澤は持ち帰って読むと言った。
転んだ主人公を抱き起こしてくれる金澤は、本当に高校生だったら放課後こうやって二人で出かけてたのかなと照れ臭そうに笑うのだった。
そしてついに南の試練に立ち向かう一同だったが、突風に吹かれ皆バラバラになってしまう。
主人公が気がつくと暗い霧の中にいた。そしてすぐ近くに金澤もいた。金澤は何故か人魚姫の本がそばにあったのだといい、その内容を話し始める。ファータが書き換えた内容は、人魚姫は恋心を諦めて声を選ぶという内容だったのだ。
声をなくした自分と人魚姫を重ねる金澤は、ほんと同じように恋心を捨てて声を選べばよかったのかなと言う。すると益々霧が濃くなり闇が深くなった。心配する主人公だったが、金澤は主人公を見ると「歌の本質はそうじゃない苦しみをわかるからこそ歌の素晴らしさを知ってる」と自信を取り戻した目をし「だから自分本当の声で歌い続けたい」と言ってくれたのだ。しかも、この本当の世界に帰ったら喉の治療に専念すると約束してくれた。
心の迷いが無くなると霧は晴れていた。みんなの元へ急ごうと言う金澤だったが主人公は金澤の言葉に感動し、歩き始めた金澤の背中に抱きついた。驚く金澤だったが「お前のおかげでいつも励まされてる、ありがとう」と微笑んでくれたのだった。
その後、最後の試練に勝ち、ハルモニアの危機を救った一同。島民達がお祝いのフェスタを開いてくれると言うことで、リリがこのフェスタを楽しんだ後に自然と元の世界に帰られるようにしておいたと言った。そしてここでの記憶も消えることも。
フェスタを金澤と一緒に回ることにした主人公。金澤はこの姿は最後だからと高校生らしく楽しもうと提案する。主人公はそれならばとデートらしくしたくて甘えるが、焦る金澤はタイミングよくファータに歌のリクエストを貰ったため歌って誤魔化した。しかしファータにアンコールされたが、アンコールは一人のために歌うよと言い主人公を連れ出した。
そして金澤は愛を込めて主人公の為だけに歌を歌う。その歌に感動して涙ぐむ主人公だったが、金澤はそっと抱きしめてくれ、お前がいたから頑張れたんだと言ってくれた。けれど一つだけ、目が覚めたらこのハグの事は忘れてくれよ?と、教師の顔をして言ったのだった。
エンドロール後は、海で偶然会う二人。けれど金澤は会えると思ってきたと言う。何故かイヴの次の日から何かを乗り越えた自信がついたんだと話す金澤は、鼻歌でもいいから歌いたいと言った。主人公は「聞きたい」というのだが金澤はその約束は今は「いつか」でいいかと言う。
けど、いつか必ずお前だけのために歌うと約束してくれて、人は多くを失ってもまた新しい恋に出会えるのだと思えたからだと微笑んだのだった。