元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

パニックパレット「烏羽 一徒」

●烏羽 一徒/カラスバ カズト(cv千葉一伸さん)
地元で有名な不良少年。誰かと群れることはなく、一匹狼。硬派で男らしい性格。
主人公の腕っ節に惚れてからは主人公を「姐さん」と呼んで慕い始める。







~ネタバレ~
リーディーの呪いを解くためオーラ集めというものをしなければならなくなった主人公。
そんな時、オーラを集めるため波長があう人物の一人に選ばれたのが烏羽一徒だった。
烏羽は主人公と同じクラスのクラスメイトだったのだがまだ入学したてで全員の顔と名前を覚えていない主人公は烏羽を知らなかった。
そんなこんなでオーラを集めるための道具である「マリコ2002」を試しに使ってみることになったのだが、その時タイミングよくやってきたのが烏羽だった。しかし烏羽は有名な不良という噂があり、なんだか怖い顔をして近づいてきたため、焦ったノルがマリコ2002の特殊技能の一つである「身体能力67パーセント向上」という機能を勝手に主人公の体に使ってしまう。するとどうだろう、67パーセントも身体能力が上がった主人公の右ストレートが烏羽の腹にヒット。なんと烏羽は倒れてしまった。
しかしそれが烏羽的な運命の出会いということに。なんと負け知らずだった烏羽は主人公の腕っ節に惚れ、自分を舎弟にしてほしいと言ってきたのだ。しかもそれからというもの主人公を「姐さん」と呼び、敬語を使い、毎日殊勝にも尽くしてくれる日々が始まるのだった。
そんな舎弟が出来てからの日々が始まると、主人公も徐々にクラスに馴染み始めた。同じ学級委員の白原や、無理やり転校してきたリーディーや、リーディーを追いかけてやってきたフィアンセのルカ、そして親友といっていいほど仲良くなった紺青悦。更に風紀委員会のメンバーたちも増え、主人公の周りは賑やかで毎日が楽しくなった。
そしてその中でも烏羽は特に一緒にいた。
烏羽は高身長で無愛想で人に勘違いされがちだったが、主人公の前では従順だったし、何よりとっても優しかった。いつでも気が利いて、主人公の異変にもいつもすぐ気が付いてそばにいてくれた。見た目だってカッコいいし、強くて頼りになる。
だからこそ、気づいてしまった、烏羽の態度への不満に。
とある日、烏羽が主人公の家に偶然くることになったのだが、その時烏羽が肉が苦手ということを知らずに鶏肉入りのオムライスを作ってご馳走してしまう。烏羽は過去に養鶏場で見たトラウマから、肉を食べると具合が悪くなってしまうのだが、姐さんがせっかく作ってくれたからと言い無理に食べてしまった。そのせいで顔色は真っ青になり倒れてしまった。看病をして休ませる主人公だったが、烏羽は主人公に申し訳ないと言い無理に立ち上がって帰ろうとした。しかしフラつき倒れてしまうのだが、あろうことかその弾みで主人公を押し倒してしまう形になってしまう。二人はその体勢のまま固まり、烏羽の間近で真剣な表情に主人公の胸は高なってしまう。しかも烏羽は見つめたまま徐々に近づいてきたのだ。このままキスするかと思ったが、ハッとした烏羽は「すみません」と謝って家を飛び出してしまった。
翌日、昨日の事を意識してドキドキしてしまう主人公だったが、顔を合わした烏羽はいつも通りの態度だったのだ。それを見てガッカリする気持ち、ドキドキ意識していたのは自分だけ?そう思った瞬間気付いた、烏羽は自分を姐さんとして慕っているだけで「一人の女」としては好きじゃない事を。
それに気付いてしまうと虚しくて、気づきかけてた淡い気持ちに蓋をした。
しかし一緒にいればいるほど、勘違いしてしまうくらい優しい烏羽の態度。
何か寂しそうな顔をしている烏羽を心配した時も、烏羽は主人公に自分のことを話してくれた。烏羽は体が弱いけれど頭のいい兄を持ち、そのせいで両親はいつも兄ばかり手をかけていたこと、両親に構って欲しくて頑張った時もあるけれど結局認めてもらえず荒れてしまったこと、そしてそんな自分に優しくしてくれていた父親の弟である伯父さんが2年前に亡くなったこと。
伯父さんを失い、この世に自分はひとりぼっちだと感じていた烏羽だったが、姐さんに出会えてからは救われたんだと微笑む。優しい主人公は自分なんかのことを心配してくれる唯一の人で、主人公と一緒にいるようになり、周りのみんなとつるむようになって、毎日がとても楽しくて充実していると。だから自分は幸せだから、姐さんに一生ついていく、そう言って手を握ってくれる。
その言葉はとっても嬉しいのに「姐さん」という言葉が胸に刺さっていた。
そんな痛みを抱えていたが、他にもとてつもない問題が勃発していた。そう、親友の悦の好きな人はなんと烏羽だという事。そう思わせるような行動や言動が何度も続き、もう確信に近くなってくると主人公は困惑してご飯が食べられなくなってしまった。
親友が、烏羽を好きだという事がショックになっている。
モヤモヤした気持ちと食欲不振で顔色が悪く、心配してくれた白原が相談に乗ってくれると言い出したのだ。主人公は自分の心のモヤモヤを白原に打ち明ける。えっちゃんが烏羽君を好きなのがショックだと。しかし白原は「なんでショックなの?」と聞く。烏羽の事を友達と言い張る主人公に対し、ショックになる意味が分からないという。それは烏羽を好きだからショックなんだと諭された。しかし主人公は「好きじゃない、だって烏羽君は自分を女としてみていないから」と答えると白原にズバッと「恋は必ずしも両思いじゃないんだよ」と言われる。そう、主人公は望みがないからと言って傷つきたくないから好きだと認めたくなかったのだ。
自分はずるいと気付いた主人公は、やっとほんとの気持ちに気づく。「烏羽君が好きなんだ」と。
認めてからは少し心が楽になるが、このままではいけないから悦に本当の事を話そうと決めた。悦が烏羽君を好きだとしても、私も彼を好きだと。
そんな覚悟を決めたというのに、主人公は満タンになっていたシェルオーラの小瓶を無くしてしまった。リーディーに、あと二日で期限が来ると言われ、このままシェルオーラが見つからなければ強制的にメルディシアに連れていくという。やっと烏羽を好きだと気付いたのに、このままでは離れ離れになってしまう。焦る主人公は真っ青な顔のままフラフラになりながら街の隅々を探し回る。心配するルカや、風紀委員のメンバーたちも協力してくれて一日中探し回るが、見つかることはなかった。
次の日、もう時間がない、そんな中早朝からまたシェルオーラを探そうとする主人公だったが、担任の真朱から学校に呼ばれてしまい学校に辿り着くが、フラフラになっていた主人公は真朱の前で倒れてしまった。
真朱に無理矢理保健室に連れられ、寝てろと言われる主人公だったが今日シェルオーラを探さなければもう一生烏羽に会う事ができなくなるため、真朱のことを振り切ろうとする。しかしそんな体ではまた倒れてしまうからと一時間でもいいから休めと説得され、主人公は泣く泣く休むことにした。しかし体は正直で、やはり深い眠りについてしまうのだった。
何か手に温かいものを感じて目を覚ます主人公。するとそこには主人公の手を握りしめたままベッドの脇に寄り添って眠る烏羽が居た。驚く主人公だったが共に付き添ってくれていた白原が、烏羽は付きっ切りで心配していたと教えてくれる。真朱が烏羽と白原に、主人公が倒れたと連絡を入れていたからだ。
優しくて暖かくて強く握られた手に、また愛しさが募る。しかし烏羽が目を覚ましそうになったので、照れ臭くて主人公はまた横になり寝たふりをした。
目を覚ました烏羽に、白原がわざと挑発する言葉を言う「ずっと手を握って心配して、君ってこの子が好きなの?」と。寝たふりをする主人公は焦るが、烏羽は白原の言葉に対し「姐さんのことは尊敬している対象だ」と言った。しかし白原はそこで怒り、「ただの尊敬する対象なら好きじゃないならその手を離せ」と言った。しかし烏羽はどうしても手を離せず、本音をポツリポツリと話し出す。
本当は主人公を好きだということ、けれど悪だった自分なんかは不釣り合いだと思ったこと、好きな人として一緒にいられないならばせめて舎弟のままずっとそばにいる事を許されると思って感情の距離を置こうとした事。
しかしそれでもこうやって手を離すことは出来ない自分にまた苛立って、頭を冷やしたいと言い烏羽は保健室を出て屋上へと行ってしまった。
烏羽がいなくなり、本音を聞いてしまった主人公に、白原は追いかけろと促した。しかしまだ悦のことが気がかりで迷っていると、なんとそこに悦が現れたのだ。
そして悦は言う、烏羽のことは好きだったのは本当だと。しかし好きな人の好きな人は違う人だってわかっていたこと。自分では烏羽を笑顔にできないとわかっていること。そして、主人公のことも大好きだから、大好きな二人が幸せになるなら嬉しいと思っていた事を。
泣きながら話してくれた悦をやっぱり大好きだと思える主人公も、泣きながら背中を押されて保健室を飛び出した。
もう迷わない、本当の気持ちを告白する‥そう思いながら走ると目の前にはなんとリーディーが現れた。約束の時間だと言うリーディーだったが、何故かリーディーはシェルオーラの小瓶を持っていた。そして小瓶の蓋を開け「シェルオーラは完成した」と言い主人公の手の甲の呪いの模様にかけたのだ。すると模様は消え、リーディーは「契約は解かれた」と微笑む。主人公の気持ちに全て気づいていたリーディー。その優しさに感謝しながら、主人公は屋上へと急いだ。
屋上に着くと目を覚ました主人公に驚き心配して駆け寄ってくれる烏羽。そんな彼を見て更に愛しさを込み上げて、自分の気持ちを一生懸命語ろうとする。
ずっとそばにいてくれて、いつも優しくてくれて、そんな烏羽のことが‥けれど、『好きです』その一言が中々口に出せない。
そんな主人公の姿をみた烏羽もまたこみ上げる思いを抑えきれず、なんと主人公の手を引き、力強く抱きしめてくれたのだ。
そして俺もずっと言いたかったことがあると、「お前が好きだ」と言ってくれたのだ。
そして本当はずっと前から好きだったこと、けれど自分が不釣り合いだと思えて身を引いたこと、けれど諦めきれなくて姐さんとして慕っている姿のままを続けようとしたこと。その全てを打ちあけてくれた烏羽は敬語をやめて、姐さんというのをやめて、名前を呼んで強く抱きしめてくれる。
主人公もまた、本当は自分の強さは嘘だったことを話すが烏羽はそんなことは関係ないと、お前が弱いなら俺が守ると言ってくれたのだった。
身長の高い烏羽を見つめると、烏羽は主人公の事を軽々と持ち上げて抱き上げてくれ、そして優しくキスをしてくれた。
エンドロール後は、休日に動物園デートをする二人。迎えにきた烏羽は癖でまた敬語を使い、姐さんと呼んでしまうのだが、言い直して手を繋いで歩いていく。動物園は烏羽が小さい頃に伯父さんに連れて行ってもらっていた大好きな場所。
烏羽の長い足は歩幅も大きくて、高い身長は手を繋ぐと歩きにくいだろう。けれど主人公が歩きにくいと全く思わないのは烏羽が自分にいつも合わせてくれる優しさのおかげ。
その優しさを愛しいと思うけど、烏羽も烏羽で主人公にいつも感謝しているのだ。
この後家に来ないかと誘う烏羽。今まで距離を置いていた両親と歩み寄ってみようと決心したから、そばにいてほしいという。主人公は喜んで同意する。好きな人がそばにいれば強くなれるから、烏羽もまた主人公のおかげで強くなれるのだと微笑んだ。