元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

殺し屋とストロベリー「ノイン」ネタバレ

●ノイン(cv花江夏樹さん)
自称16歳と言っているが成人している、165センチ。
可愛らしい見た目の割にサバサバしていて口も悪い武器商人。喫茶月影の中で仕事をしており、商談などもそこで受けている。

※他キャラ全員クリアでルートオープンする真相ルート※



~ネタバレ~
(ハッピーエンド)
喫茶月影で働くようになると毎日顔を合わせるようになったのが、武器商人のノインだった。
ノインは可愛らしい少年のような顔をしているわりに口は悪くハッキリとした性格。主人公に対してもいつもズバズバと物を言い、ムシャクシャしている時も隠しもせず当たり散らしてくるような感じだった。
しかしそんなノインの性格に慣れてるツキミやイズナのあしらい方を見つつ、主人公もどうにか対応をしていたが、何気ないことを話しているうちに「普通の喫茶店でパソコンをしているサラリーマンたちは一体パソコンで何を見ているのか?」という話になり、気になり出したノインは覗き見して調査をしてくると言った。これは軽い犯罪だけど、主人公が知りたがったから自分は主犯ではなく実行犯だというノイン。だから共犯だよと笑って言った。
楽しみなんてなくて今まで人形のように生きていた主人公にとって、そんな何気ないやりとりは「楽しい」と感じていた。
それからもノインは主人公相手に愚痴を話したり、そのお礼にカフェラテを奢ってくれたり、更に勝手に月影の厨房でオニギリを作って主人公に食べさせたりと、共犯だと言って一緒に過ごすことが多くなって楽しくなった。
ノインが気晴らししたいと言った時に主人公が「公園を散歩したらどうか?」と提案したが、却下されるものの、主人公は心の中で「ノインさんと一緒に散歩がしたいな」と思ったりもした。
ノインと共にいて楽しいことが増え、ノインに勝手に好感を持っていた。けれどそんな時、機嫌が悪いノインに「お前がいるとイライラする、視界に入って欲しくない」と言われたことにショックを受け、ご飯が喉を通らなくなってしまった。
それからというものノインは主人公を避け、更に悲しくなる主人公はついにストレス性の熱を出してしまった。
しかし仕事ができず寝込んでいるとなんとノインが主人公の部屋を訪れ、ご飯を運んでくれた。ツキミにストレスの原因はノインだと言われ、しぶしぶ来たという。けれどノインはそう言いながらも責任を感じ「何か欲しいものなんでも一つ叶えてあげる」といった。何も欲しいものがない主人公だったが最近ある事を願っていたことを思い出す。
ノインさんと散歩に行きたい。
それを伝えるとノインは驚き、そして次の日主人公に可愛らしい私服をプレゼントしてくれてそのままなんと外出しようと言った。
急な展開に驚くものの、主人公はノインと一緒に外へ出た。久しぶりの外は気持ちが良くて、公園のベンチで二人並ぶと嬉しかった。
主人公はノインに「私を嫌っているのに連れてきてくれて嬉しいです」と伝えるとノインは申し訳なさそうに嫌いではないと言う。そしてなんであんなことを言ってしまったかという理由を話してくれた。
ノインが武器商人になったばかりの頃名前も売れてなくて、とりあえずなんでも売れる商人になろうと必死で、人身売買に手をつけたことがあった。ノインは頼まれた女を連れ、相手に引き渡すという作業をしたのだが、その女はもうボロボロで生きる気力もなく、そんな姿になるのは自業自得であるような過去もあったし、売ること自体に罪悪感はなかった。しかし取引をする港でなんとその女が手錠をつけたまま海に身投げをしたという。手錠があるため絶対に助からないと分かってて身投げした女だが、その直前の最期にノインと目があったのだという。その目は何もない人形のような無機質で無気力な目。
そんな事があり、忘れようとしているのに今度は人形のような主人公が目の前に現れ、主人公の目を見るとあの女の目を思い出してイライラしたのだという。
イライラはあの時自分がしたことと、もっと他に何かできたのではないかという後悔で。だから主人公に冷たくしてしまった。
その話を聞いた主人公はホッとしていた。だってそれは自分自身が嫌われたんじゃないから。思い出すのが嫌なだけでノインに嫌われたのではないなら自分がそばにいないだけでいいのだから、だから嬉しいと言った。その言葉にノインは切なくなって、ごめんと謝り、そばにいてと言った。主人公はあの女じゃない、主人公は死ぬことはしない、だからもっとお前のことを知りたい。
ようやく仲直りできた二人はそのあと、ノインのお気に入りの店でランチをしてゲームセンターでノインにスマホのストラップをとってもらったりと、楽しい1日を過ごしたのだった。
それからノインは相変わらず口が悪いけど、主人公を思いやってくれるようになり、とても優しくなった。主人公の部屋が何もなくて刑務所みたいだからと、オススメの本をプレゼントしてくれたり、その本が面白かったら一緒にそれのDVDを観ようと言って、ポップコーンを用意するからと張り切ったりしてくれた。
そんな優しさが嬉しくて、そして愛しい。ノインは確実に主人公の大切な人になっていた。
しかしそんな時アモンが主人公にある事を話してきた。「ノイさんが施設に狙われてる」と。
アモンはなんと「ある組織」の監視人でありスパイだったため、ある組織が管理している施設のことを知っている。そして施設に主人公を戻せと命令されていたのだ。施設は不老不死の研究をしており、主人公は不死である可能性があって実験されていたが、不老ではなかった。そのため見た目が変わらないノインに目をつけた施設がノインを攫えと命じたのだ。
しかし主人公さえ戻ればノインのことは助けるというのが施設の条件だった。その話を聞いた主人公はノインがあんな辛い実験をされると思うと耐えられなくて、自分が施設に戻る決意をした。
次の日偶然にもカガリから「ある組織」の人間の暗殺依頼が来て、更にアモンがその仕事に協力させられることになり、そこで狙撃のパートナーが必要になったため、主人公があえてアモンのパートナーになると名乗り出た。アモンと外に出なければ、施設に戻ることができないからだ。
ノインとお別れするのは辛かったが、ノインが「裏社会を正したい」という事を言っていたのを見て、それならばきっと自分が死なないであの実験に耐えればいつかノインにまた会えるんだと信じられて、希望を持って生きていられると思えたのだ。
そして、狙撃の決行日、アモンと二人で外に出ることが成功した主人公はアモンにより施設に連れていかれそうになるが、そこに現れたノインがアモンを銃で撃って、主人公を止めた。ノインは主人公の様子がおかしかったことに気付き、主人公のスマホに打った文章をツキミのスマホに転送されるようにしていたという。そして盗聴機能もつけていたため、アモンの計画がバレていたのだ。
血を流し倒れるアモンを前に、ノインは主人公を好きだと言った。本当はノインは武器商人ではなく月影のボス。そんな自分は裏で生きることしかできないし、こうやって何人も人を殺している。そんな自分を好きでいられるのか?と言った。
その言葉に主人公は、ノインの手を握って答えた。
結局イズナがアモンの止血をし、クラマの元へ連れて行ったためアモンは一命をとりとめた。
しかし主人公とノインはノインのセーフハウスに訪れ、とある人物を待った。そこにきたのは「ヨダカ」という男だった。
ヨダカは「ある組織」のトップである「あの方」の「代理人」という男。唯一あの方に会える男で、そして主人公を攫う依頼をして助けてくれた男だった。
ヨダカが現れたことによりノインは真実を話し始めたのだった。
ある組織のトップのあの方が君臨する裏社会。しかしあの方も徐々に年を増してくる。そのためあの方はなんと不老不死の研究を始めた。
死ににくい遺伝子を持つ一族がおり、その一人が「零」という名前だったのだが、その零に出会ったあの方はその遺伝子を使って不老不死の研究をする「ゼロ計画」というものを作り上げた。その零の遺伝子を使い、なんと人工的な人間を作り出したのだ。その一人が、主人公だった。
死ににくい遺伝子を持った人間を作り、まずは普通の表の世界で暮らさせた。大体が孤児ということで養護施設などで育つ。そして順調に育ったところで死に直面するテストを行い、そのテストで合格したものを攫い、施設で研究をするというのが流れだった。そのためあの実験で死んでいったものは全て主人公のきょうだいたち。
しかしそれを知らなかったヨダカはなんと主人公たちと同じ人工人間だったため、主人公の兄に当たる存在だった。しかし不死の遺伝子を引き継がなかったヨダカはあの方の右腕として生きていたのだが、その実験で自分のきょうだいたちが殺されている事を知り、助けようとしたが、その時に残っていたのは主人公だけだったという。
そしてノインたち月影は本来裏社会のマナーを守れなかった者達の始末屋として存在していたのだが、あの方がゼロ計画に没頭するあまり月影の本来の機能がおかしくなり、裏社会が暴走してしまったため、ノインたちはあの方を始末することを決意した。しかしあの方は人前に姿を表すことはせず、唯一姿を見ることができるヨダカにあの方を殺させるためにわざとノイン達は今回の「監視人暗殺計画」を計画し、嘘の情報をアモンにわざと流させ、信じたヨダカがあの方にその情報を流すが、結局嘘だったためヨダカが疑われることになり、ヨダカ自身があの方を殺さねば殺されるという状況を作り上げたため、ヨダカはノインに踊らされて思うように動いたという結果となった。
というわけで、ヨダカはあの方を殺し、自らがある組織のボスとして後継した。そのためこれからはまた裏社会は正しい道へ戻り、月影との連携もうまく取れることになり、そしてもう不老不死の研究はいらなくなる。だからこそ主人公はノインと一緒に暮らせることになるのだが、ヨダカは兄であるため妹の幸せを願うならば主人公を表の世界に戻して幸せにしたいと言った。
ノインは主人公を愛しているため離したくないと言ったが、ヨダカは「声が戻っていないのが幸せじゃない証拠だ」と言う。その言葉に、主人公は初めて「声を出したい」と思った。そしてついに「ノインさんと一緒にいたいです」と途切れ途切れの言葉で一生懸命に声を出したのだった。
それを見たヨダカは結局納得することになり、ノインと主人公はこれからも一緒に居られることになった。
その後、声がちゃんと出せるようになった主人公は今まで通り喫茶月影でウェイトレスをしている。今はスマホはもういらない。
いつもの常連さんがきて相手をし、ツキミやイズナともうまくやってるし、クラマは白川さんの会社の医師としても働くようだ。一命をとりとめたアモンは正式にある組織から抜けて月影のスタッフとして働くことになったが、ノインとクラマが借金返済のために死ぬほど働かせると言ってるため死んだ方がマシだったかもと噂されている。
そしてノインは喫茶月影のビルの最上階のセーフハウスで、もうボスということを隠さずに仕事している。主人公もそこに住んでいて、仕事中なのにノインは甘えて膝枕を要求してきたりするけど、仕事だからダメだとしてきする主人公を見て嬉しくなる。だってもう、何も言わない人形じゃない。
ダメなことはダメだと主張し、自分を持ってる主人公に愛されたいというノイン。
そして主人公のためなら誰でも殺してもいいと言う。主人公はそれに対して、ノインさんのためならずっと生きると言う。二人一緒なら夢だろうが現実だろうが幸せになれると思える二人は、幸せを噛み締めながらキスをした。