元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

殺し屋とストロベリー「クラマ」ネタバレ

●クラマ(cv野島健児さん)
推定年齢28歳前後、180センチ。
喫茶月影の奥で闇医者をやっている。医者としての腕は一流だが、診察代がとても高いようなことを言ってくる。常に冷静で鋭く、一人が好き。趣味はミニチュアづくり。



~ネタバレ~
(ハッピーエンド)
月影でウエイトレスの仕事をするようになると、奥にある診療所にいるクラマへ料理を運ぶようにもなった。
クラマは闇医者であることしか分からなかったが、いつも部屋で一人ミニチュア作りなどをしている変わった人だった。
しかしある日主人公がクラマの部屋に食べ物を運ぶと、何故かその場所から「嫌な感じ」がした。顔をしかめたためクラマに嫌悪感がばれ、正直にその旨を伝えた。するとクラマはまた次も君が食事を運んできなさいと言った。
次の日また食事を運ぶと嫌な感じは消えていたが、クラマが「奥の部屋からは何か感じるか?」と聞いてきたため奥の部屋を見ると、またとても嫌な感じがした。それを伝えるとクラマはとある仮説を考え始める。
そしてクラマが考え、主人公に伝えられた仮説はなんと、主人公は死なない人間であるという話だった。
主人公の体の傷や注射痕から、どこかで実験材料にされていたのは気づいていたクラマ。その実験を予想するに、それは死を回避する実験だったという。主人公の体には説明出来ない何かがあり、自然と死を回避する力があるためそれがどの程度まで出来るのかの実験をされていたのだと言った。
昨日嫌な感じがした時、後から調べるとなんとクラマの部屋で機械が故障していたという。それは気づかなければ発火していたかもしれないレベルだった。だからこそ主人公はその故障を感じ取り、嫌な感じだと回避した。さらに次の日わざと奥の部屋に壊れた機械を置いていたら主人公はまた嫌な感じを察知したため、これは決定打とクラマは思った。
だからこそクラマはこれから主人公の体を調べさせてほしいと言った。痛がることや苦痛は絶対しないと約束するし、何よりこの検証が実証され、他の人間にも死なない体質を与えられることになれば主人公は「特別」ではなくなり、もう実験の対象にならなくてよくなり、もう狙われたり監禁されることはなくなると予想されたからだ。
主人公は今までも同じことをしていたし、痛みや辛さがないなら実験をしてもなんら構わないと思ったため、クラマの要望に応え、それからクラマとの実験の日々が始まった。
実験は、カードの中から当たりを引くなどという簡単なもので、それを繰り返し何度もやらせられた。今までのような痛いことや苦痛は一切無いため、主人公は気持ちも楽だった。更に、喫茶店の仕事よりも楽だとも思えていた。あそこにいれば必ず人と接しなければならないし、アモンみたいにグイグイ来る人も苦手だし、白川のようにさぐってくる人への対応も難しかったから。このクラマの病室にさえいれば、なにも考えないで済むから。
もしかしたら月影自体も今の自分の状況すらも前の施設の実験の延長なのでは?と疑が晴れていない主人公。月影にいるともう自分は自由なのではないかと錯覚するのが怖くて、急にまた施設に戻された時に「嫌だ」と思うのが怖い。ここにいるとみんな優しくて、楽しいという気持ちを持つのが怖い。もし施設に戻ったらきっと、前より更に苦痛になるから。
だから自分は人形のままでいなければならない、そう思う主人公にとってクラマの実験は「人形である自分」を維持させるのにちょうどよかった。だから主人公はまた、元の人形のようになってしまう。
いち早く気づいたのはマツリだった。主人公がクラマの実験に付き合うようになってから、ここに来たばかりの人形の主人公に戻っていることに気づいた。マツリはそんな主人公が可哀想で見ていられず、クラマの元へ乗り込み、怒鳴りつけた。そしてこのまま主人公の心が失われてしまうならばマツリはここから主人公を攫って面倒を見ると言い出した。
一週間、その間に主人公に自分の意思が芽生えなければ無理矢理にでもここから連れて行くというマツリ。そのためクラマは実験よりも先に、主人公のストレスや失声症を治す治療に専念することにした。
ツキミのアドバイスにより、病室に花を飾って甘いものを沢山用意したりして、どうにか主人公を喜ばせようともした。医療のことしか知らない朴念仁であるクラマにとって、女の子について考えることは大変なことであったが、どうにか喜ばせようと頑張っていた。間違った方向ではあったが。
更にマツリが気分転換に外へ連れ出した方がいいとクラマに言い、主人公とクラマは二人で外を歩くことになった。
主人公は一年以上外に出たことがなく、とても不安だったものの、久しぶりの空の下はとても気持ちが良くて、気分は少し晴れた気がした。クラマも話すことが苦手なのに一生懸命主人公を喜ばせようと話しかけてくれたりもした。
そんな気分転換のおかげか、主人公はその日夢を見た。静かな海で、クラマと二人きりでゆっくり過ごす夢。その夢が心地よくて、クラマにその話をするとクラマは主人公のために昔作ったという海のジオラマを探して出してきてくれた。海を作るのは下手だと言ったクラマだったが、奥の方からわざわざ出してくれるクラマの優しさが嬉しかったし、偶然一緒に出した教室のジオラマを見て昔を思い出して泣いてしまった主人公の手を握って慰めてくれたことがもっと嬉しかった。
クラマは主人公に初心者向けのプラモデルである、未完成のドールハウスをくれた。それはとても可愛らしいもので、中にはドールハウスに住むことが出来るウサギの人形もついていた。喜ぶ主人公は部屋にいる時そのドールハウスを夢中で作ったりした。
元々人と一緒にいるのが好きじゃ無いクラマだったが、大人しい主人公と一緒にいるのは苦じゃなくて、むしろいて欲しいくらい心地の良い存在になっている。主人公もまた、優しすぎないけど不器用に優しいクラマと共にいるのが心地よかった。
そんな主人公の変化にいち早く気付くマツリは何かを察したように、主人公が少しでも普通の女の子らしくなれてよかったと抱きしめてくれた。そんなマツリの温かさを感じると、主人公も嬉しかった。
しかしそんな時、カガリの依頼で「ある組織」の関係者四人を暗殺する依頼が入る。
そのためツキミや常連客が総出でその依頼をこなす為、月影は留守になってしまう。なので主人公はクラマと共に留守番するように言われた。
決行日。クラマの元へ向かうと、クラマは今日が本当はマツリから言われた期限の日だと言った。誰もいない今、マツリが主人公を攫うにはもってこいの日でもあったからだ。だからこそクラマは主人公に対し、ここに残りたいか、それともマツリと共に行きたいかを聞いた。しかし主人公はただ、クラマと共にいたいと言った。
主人公は月影が預かっている人物。だからこそ、もし主人公を匿っているという理由が無くなればきっと主人公は依頼人の元に引き渡されるか、もしくは安全な場所や表の世界へと連れ出されるはず。そうなればきっともうクラマとは会えないのだ。それを分かっているクラマは主人公がマツリを選んでも残ることを選んでもきっともう一緒にいることはできないのだと言った。
それを聞いた主人公は言った、先生のことが好きだと。好きだから一緒にいたいと。
その言葉にクラマはずっと思っていたことが溢れ出す。自分も同じ気持ちで、主人公と一緒にいたいと。主人公がそばにいるようになってから、一人がとてもさみしいと。顔が見たくてどうにかして一緒にいようとしていたことも全部話した。
だからこそクラマは決めた。今、主人公を攫うことを。
マツリは二人の気持ちに気付いていたようで、クラマに車とキーをくれていた。その車を目指し、クラマは国外に二人で逃げようと主人公を連れ出した。主人公は嬉しかったし、二人の絆はさらに深くなったが、そこになんとツキミが現れクラマに銃を向けた。主人公の事は渡さないと、このまま逃すことはできないから殺すと。しかしクラマが一生をかけて主人公の声を治すと言うと、共に現れたノインが何故か「行っていい」と言ってくれた。船もパスポートも用意するから、二人で国外へ逃げていいと。
そして二人は船に乗る。計算高いクラマがこんなにも突発的に行動するのは初めてで、主人公に対して「こわい」と言うと主人公もまた同じ気持ちだと思った。だけど二人なら大丈夫だと言うクラマと共に、旅立ったのだ。
その後、クラマは地中海で医者をしていた。助手として一緒にいる主人公は海を眺めるのが好きだった。しかしまだ声は治っていない。
声が戻らないことを申し訳なく思うクラマに「声が治ったら先生があそこに戻ってしまうかもしれないと思うと怖い」という主人公に対し、そんなわけがないというクラマは「愛している」と言ってキスをしてくれる。好きだ、愛していると声に出してくれるクラマは主人公の声で自分の名前を呼んで欲しいと言い、声が出てもずっと離れないことを誓ってくれて抱きしめてくれる。
窓際には完成したドールハウスが飾ってあって、そこには可愛いウサギと、医者の格好をした犬の人形が仲良く並んでいるのだった。