元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

殺し屋とストロベリー「長谷川」ネタバレ

●長谷川(cv前野智昭さん)
推定年齢29歳前後、190センチ。
リバー・オーグ社で秘書件、社長のボディーガードをしている。真面目で硬派で、縫い物や料理でもなんでも出来る。



~ネタバレ~
(ハッピーエンド)
月影で働くようになり、そこの常連としてよく姿を見せるのが白川のボディーガードである長谷川だった。長谷川は白川の秘書でありボディーガードであるため常に二人はセットで、しかも長谷川は喫茶店に訪れたとしても仕事中であるため決して動かず静かに立ったまま過ごしていた。
何も話さず、白川の命令にのみ従う長谷川。そのため少し怖いイメージがあったものの、長谷川は主人公の制服の袖のボタンが取れかかっている事にいち早く気付き、なんと器用にソーイングセットで直してくれたり、疲れている事に気付き倒れそうになるとお姫様抱っこで部屋まで連れて行ってくれるという優しい男だった。
しかしいつも一緒にいる白川は侮れない男。マフィアのボスであるという彼は紳士で優しい口調であるものの、なにかと主人公に探りを入れてきていた。そんな白川に戸惑う主人公にさり気なくフォローしてくれるのも長谷川だったが、主人公が一人の時に「社長には何も話さない方がいい、それがあなたのためになる」と忠告してくれたのだった。
そんな駆け引きの日々が続くと、ツキミは主人公に買い出しに行って欲しいと頼んできた。もう一年以上外に出たことがない主人公は不安だったし、そのまま施設に戻されるかもしれないという不安もあったが、なんと長谷川がボディーガードとしてついてきてくれるという事になり、主人公は決心して外に出た。
不安な主人公に対し、長谷川はとても気を使ってくれていた。主人公を車の後部座席に乗せ、言葉を話せないからと「赤信号のため停車します」など全ての行動を一々語りかけて安心させてくれた。ウェイトレスの制服しか持ってない主人公に私服を買ってあげるとまで言ってくれたりもした。そして買い出しを終えると、気晴らしにとランチに誘ってくれまでもした。
ランチは長谷川のお気に入りの自然あふれる野原にシートを敷き、長谷川が作ったサンドイッチを食べさせてくれた。そのサンドイッチはとても美味しくて、そして青空の下で自然の空気を吸って、とてもリラックス出来ていた。
気が利いて、優しくて、なんでも出来る長谷川。そんな長谷川が微笑んでくれると嬉しいけれど、どうしてこんなにも優しくしてくれるのかが気になる。
そしてついに主人公はあの時にしてくれた忠告について長谷川に問いただしたのだ。何故、白川に何も話してはいけないのかということを。
すると長谷川は、白川は主人公を利用しようとしていると教えてくれた。月影という特殊な場所で守られている主人公には絶対何か保護する価値があるはずだと踏んでいる白川は、利用出来るものがあれば必ず主人公を手に入れるからだと。
そして長谷川はそうやって汚い大人のせいで幼いものたちが利用されることが許せないのだと言った。それは、長谷川の過去に関わっているものだった。
長谷川は過去に自衛官をしており、その時赴いていたアフリカの地で、仕事の合間に幼い子供達に絵本を読んであげていた。英語で書かれているその絵本は字の読めない子達の勉強になり、その中でもとても勉強熱心な子がいて、その子にその「リトルマーメイド」の絵本をあげたという。しかしその子は、戦争で死んだ。
自衛官である長谷川達は戦う事は禁止されていた。ただ、守ることが仕事。しかし相手からすればそれは格好の餌食であり、仲間も現地の人もどんどん死んでいった。その光景に耐えられなくて長谷川はついに武器を持ち、なんと敵を全滅させたという。しかしそれでも残ったのはたった一人自分だけだった。
長谷川はあの子にあげたリトルマーメイドの本を形見に持ち、日本にも帰れず、現地で傭兵として生きていくことを決意した。しかしそれは生きていくというよりは死に場所を探し求めて傭兵になったようなものだった。
だが長谷川は何故かどこへ行っても死ななかった。どんな敵が現れても必ず相手を全滅させ、そして味方が全滅しても一人だけは必ず生き残った。そのためついたあだ名は「死神」。
死にたいのに死ねず、そして国からも「行方不明」という存在にされ、居場所がない長谷川。そんな彼の噂を聞いた白川に雇われ、そして今日本にいるという経緯だった。
そんな過去があるから主人公を見たときに、また大人のせいで理不尽な扱いを受けている若い子に胸を痛め、救ってあげたいと思っていた。だから白川を裏切ってでも、あなたをあの場所から助けてあげるという長谷川。そんな長谷川の優しさに触れたとき、主人公は自分のことを話した。施設に連れ去られ、ずっと痛くて苦しくて辛くて、そして周りはみんな死んでいくのに何故かいつも自分だけ一人生きてしまうこと。だからもう生きることも死ぬことも諦めていたこと。そう口にすると涙が溢れ、その涙を見た長谷川は主人公を強く抱きしめてくれた。
辛いことを思い出させて悪かったと、辛い事は涙で流してしまっていいと、そして自分は絶対にあなたを助けると、そう言ってくれたのだった。
そして最後に長谷川はリトルマーメイドの本を主人公にくれたのだった。彼が大切にしている本を胸に抱きしめ、主人公の心は温かくなっていた。
リトルマーメイドの内容は、声が出せない主人公と重なるものがあった。長谷川は店に訪れたときその本を読んでくれて、主人公には人魚姫のような悲しい最後は迎えて欲しくないと言った。そんな優しい長谷川にどんどん惹かれていく。
しかしそんな頃、月影に新たな依頼が入った。それはある組織の人間四人の暗殺の仕事。その仕事を月影にくる常連のメンバーに頼みたいとのことだった。更に射撃での暗殺にはペアが鉄則であるため、信頼できる人間として主人公が誰かのペアになることになった。アモンかマツリに着くかという話が出たが、反対する長谷川が自分のペアにさせると言い、主人公は当日長谷川のそばにいることになった。
しかし当日、長谷川は何故か指定された場所には行かず、危険になったときに逃げられるようにと用意されていたセーフハウスに主人公を連れて行った。そしてそれを見計らったようにツキミから暗殺の中止の連絡が来た。なんとアモンが裏切り、ある組織とFMRCが手を組んだため月影とリバー・オーグが襲われているとのことだった。しなし長谷川はそれを予知していたかのようにセーフハウスに逃げ込んだわけで、不思議がる主人公に対し、何故か暴言を吐いてきた。驚く主人公を壁際まで追い詰めると、あなたは騙されていたんですよと低い声で言う。そして、自分は全て嘘をついて主人公を利用しようとしていたと、今までいった言葉も全て嘘で、優しさも作られたものだったと言った。信じられない主人公だったが、長谷川の低く威圧的な声を聞き、信じたくない思いから涙を流した。しかしそれでも長谷川はもう利用価値がなくなった今お荷物でしかないと言い、主人公をセーフハウスに置いて出て行ってしまった。
泣き疲れて泣いていた主人公だったが、イズナの声で起こされる。そして更にイズナは傷ついて瀕死の状態の白川を連れてきており、クラマを呼んでくるから白川を見ていてほしいと頼んで出て行ってしまう。
白川は見るからにボロボロにやられ、とても心配する主人公だったが、主人公の様子がおかしいことに気づいた白川は理由を聞いてきた。さっきのことを話すと、白川は「お嬢さんは長谷川が言ったことを信じるのですか?」と言った。そう、主人公は嘘をつかれていたことで悲しかったのではなく、ただ、本当のことを言ってくれなかったのが悲しかった。あの優しかった長谷川がそんな酷い人間なわけがない、本当はただ主人公を危険な目に合わせたくなくて嘘をついていたのだ。きっと冷たくしなければ、主人公はついてきてしまうから。
そんな会話をしている途中に戻ってきた長谷川は白川を心配して駆け寄る。すると白川は「お嬢さんを悲しませたお前はもうクビだ」と言い、主人公を守れと言って息を引き取ってしまった。
ツキミから連絡が来て、ツキミからも主人公の護衛を頼まれる長谷川だったが、社長が死んでしまった今、守れなかった長谷川は組織に対して責任を負わなければならないと言った。自分の命をかけて、FMRCを殲滅し、そして最終的に組織に落とし前をつけるため。だからこそ主人公が一緒にいれば危険な目に合わせてしまうと思い、長谷川は一人で行こうとする。死神である自分はいつも一人になってしまって、大切な人を必ずなくしてしまうから。
しかし主人公は自分も同じ一人だと言う。みんな死んでいってしまった、一人になりたくないし、長谷川を一人にもしたくないと。そしてだからこそ自分は死なないし、長谷川のそばにいると。けれどそれはさみしいからじゃなく、長谷川を好きだからだと。
長谷川に飛びついて縋り付く主人公だったが、長谷川は隠し持っていた麻酔薬を主人公に打ち、主人公は意識をなくしてしまった。
気づいたとき主人公はまた月影の別の保護施設で保護され数日が経っていた。守ってくれているのはツキミ達とは別の人。
しかしある日いきなり外で銃声が聞こえ、なんと飛び込んできたのは長谷川だった。
FMRCに月影のデータが盗まれ、この場所も知られてしまったと。そしてたった今敵が攻めてきたところを返り討ちにしたことと、再度ツキミから主人公を守ってほしいという依頼をきたことを話す。しかし主人公は長谷川に会えたことが嬉しくてまた長谷川に飛びついた。それを見た長谷川は「私と一緒に来てくれますか?」と問い、頷く主人公に「あんな酷いことをした私を信じてくれますか?」と問い、また頷く主人公に、最後に「まだ私を好きですか?」と言った。すぐに頷いた主人公を連れ、長谷川はその部屋を飛び出した。
その後、二人は戦いと逃亡の日々だった。しかしたまに訪れる平和な時間、二人はまた外でレジャーシートを敷いてランチをしたりもした。そして長谷川が今まで一人で戦ってきて、絵本の少女のことを思い出したことを話した。少女はあんな時でも「希望を持って生きる」と言っていたこと。そしてその希望を思った時に主人公の顔が浮かんだこと。あの時どうして連れて行かなかったのか、どうして離れてしまったのか、それを考えれば考えるほど苦しくて、そして生きたいと思えて、愛おしいと思えたこと。
だから自分はあなたのことが好きです、と伝えてくれた。
主人公もまた何度も長谷川を好きだと伝え、二人はあの思い出の絵本を読みながらレジャーシートに横になり、穏やかな時を過ごす。
そしてそんな生活の中、一ヶ月が経つとなんと長谷川の元に白川から電話がかかってきた。死んだと思われていた白川は、なんとクラマの蘇生術により奇跡的に生きていたのだった。そして白川から主人公が狙われる心配はなくなったことと、二人はもう自由になっていいと言うことが伝えられる。自分は生きているし、責任は問わなくていい、そして何よりお前のことはもうクビにしているはずだと言う白川。
ようやく本当の自由を手に入れた長谷川は主人公を抱きかかえ思い切り抱きしめた。これから先ずっと一緒にいると、ずっと離れないと笑顔で話す長谷川からキスをされ、そして愛してると青空の下で誓ってくれるのだった。