元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

学園CLUB~放課後のヒミツ~「瀧澤 朔」

●瀧澤 朔/タキザワ サク(cv鳥海浩輔さん)
言葉数が少なく、繊細な感性の持ち主で、
独特の雰囲気を持つ。女性客からは、黙って
話を聞いてくれ、最後にぽつりとこぼす一言
に勇気をもらうと評判。
年齢:17歳
血液型:O型
身長:186cm





~ネタバレ~
(ハッピーエンド)
新しい学校に足を踏み入れた主人公。しかし初日からすぐに慣れる訳もなく、時間を持て余し敷地内を散策していると、図書室へたどり着く。桐架学園の図書室はかなり大きく本が充実していた。元から本を読むのが大好きだった主人公は興奮し、室内を覗くとそこには同じクラスでナイトクラブに所属している瀧澤朔がいた。
朔は無口で笑わず無愛想だったが、聞き上手な上に恋愛のアドバイスが的確であると、ナイトクラブでは人気があった。
主人公が話しかけると、朔は読書が好きだということがわかった。主人公も読書が趣味なため、二人はそれから距離が縮まりよく話すようになっていた。
父親が有名な映画監督で、母親が有名な女優である朔はそれが理由でよく人が近寄ってきたが、素直な主人公は裏がないため一緒にいるのが楽だと思えていた。
そんな時、朔と主人公がショッピングモールに買い出しに行っている時に朔の具合が悪くなってしまった。それは誰か人を見つけた時からだったのだが、優しく心配する主人公のおかげで落ち着いた朔は急に自分の両親のことを話し始めた。
朔の両親は幼い頃から忙しく家にいたことはほとんど無かったこと。居たのは家政婦だけだったがその家政婦も仕事が終わればさっさと帰ってしまったため、いつも一人だったこと。そして少し大きくなると両親が仕事だけではなく他所にいる恋人に会いに行っているため家にいない事を理解し、恋人と会う時間はあっても息子に会う時間はないのかと軽蔑したこと。そして金だけは沢山あったため、大好きな本を沢山集めて本を友達だと思うようにして過ごし、自身も執筆をしていたことを話してくれた。
主人公の両親はとても仲が良く家庭は幸せだったし、恋をしたことがない朔が浮気や不倫などの恋愛相談に詳しい理由を知り、朔の孤独を思うと胸が痛くなり力になりたいと強く思えた。そして朔の手をそっと握ると、朔は主人公の気持ちに心が温かくなっていた。
しかしその頃、美月舞子という女性小説家の本が大ヒットしていた。が、なんとその小説は朔が書いたものだと知る。朔は数年前から書きためていた小説があったのだが、なんと両親の不倫のスキャンダルをバラされたくない代わりにと小説を盗作されていた。
両親を憎んでいるのに、両親の事を捨てきれない自分。そんな自分が嫌いになるし、自分があの小説家だと発表出来ればあそこにいたのは自分だと思うと辛かった。けれどどうしても両親の事を捨てきれないのだ。
朔の秘密を知る主人公は何も言えなかったけど、また手を握り彼を支えていた。
その後、文化祭が行われ、朔は話の流れで占いの館みたいなものをやらされる羽目になる。朔の恋愛のアドバイスは相変わらず大盛況で終わったが、疲れを労ってくれた主人公に「何か相談事を話していい」と言ってくれたため、主人公は「気になる人がいる」と話した。それは朔本人のことであったが名前を隠し、気になる人が辛いと自分も辛く、その人が笑うと自分も嬉しいから、いつも応援したいと思っているけどその気持ちは迷惑なのかどうかという相談をした。その話を聞いた朔は何故か機嫌が悪くなり、更に自分のことを話した。自分もとある人のことを考えてばかりでその人が笑っていると嬉しい事。そんな気持ちは初めてだからなんなのかわからないけど、もしかしてこれが「恋」なのかと。
その話を聞いた主人公は朔に好きな人がいると思い傷付いたが、朔が幸せになるなら嬉しいと思い「本人に聞いてみるといい」とアドバイスすると目の前の朔は「こんな気持ちは迷惑ですか?」と主人公に言った。そう、二人はお互いのことを話していたのだ。
驚く主人公に対し「あなたが好きです」と言う朔。その言葉に主人公もさっきのは朔君の事を言っていた、自分も朔君が好きですと答えたのだった。
二人は想いを通じ合い、幸せだと感じていたが美月舞子のゴーストライターの件はまだ解決していなかった。しかも美月本人が桐架学園で公演をやることになり、朔と鉢合わせすると、美月は親しげに「朔ちゃん」と呼んで近づいてきたのだ。
美月はなんと監督である父親の手伝いをしている女性で、朔が小さい頃から家に来て面倒を見てくれていたひとだった。その為ずっと前から知り合いだったが、美月は主人公に対し「朔ちゃんがゴーストライターをしている理由は両親の事を隠すためだけではなくて、昔私を襲った事を秘密にしてあげるという条件もある」と言ったのだった。
その言葉に衝撃を受ける主人公だったが主人公は朔を信じると決めており、それは嘘だと思っていた。すると朔が逆に「その話がほんとうだと言ったら?」と言った為、主人公は激怒した。
そんな嘘で私を試さないで、と。
主人公は隠していた事を怒ったんじゃない。朔を信じている自分を信じてくれないことに怒ったのだ。何があっても信じると誓ったのに、離れないのに、どうして信じてくれないのかと。
朔はずっと愛されることがなかった為、人に裏切られるのを酷く怯えていた。だからこそ嘘をついても主人公が離れないと言ってくれるかを試してしまった。
主人公の想いに胸が打たれた朔は謝り、そして本当のことを話してくれた。
襲ったというのは嵌められていたためだったこと。以前から自分の小説を知っていた美月が勝手に美月の名でその小説を売り出し、それを攻めた朔が怒って美月に平手打ちをしたところ、美月が自らのブラウスを破り、泣き叫び、そこへやってきた父親に襲われたと泣きついたため、父親が朔を殴って怒鳴りつけたこと。そしてそれを隠蔽するために父親からゴーストライターをやるように言われたことだった。
しかしもうこんな事は辛くて、自分の小説を自分の名で出すために、ナイトクラブで最終的なナンバーワンになることを決意する。ナイトクラブでナンバーワンになれば理事長からなんでも報酬がもらえるという特典があるからだった。
その後、朔はより一層ナイトクラブでの仕事を頑張った。今までのように恋愛相談にのったりしたが、そのほかに自分が最近感じた恋心の話をすると、お客さんは朔が愛を知り朗らかになったことを喜んでくれた。更に朔は知りたいことがあると、芸能界に通ずる人たちがよく話す「ここだけのはなし」というゴシップを沢山聞くようにしていた。
その間、二人の関係も絆で結ばれているようで、ナイトクラブの帰りは二人で手を繋いで帰るのが日課だった。月夜の晩には朔が「月が綺麗ですね」と言い、文学好きである主人公は、その意味が夏目漱石の言葉をもじっているのかなと、ドキドキした。
そして最終日、朔はついにナンバーワンを勝ち取り、理事長の部屋へ呼ばれた。朔が欲しい報酬は自身の名で作家デビューすることで、それに関して両親の邪魔が入らないようにすることを願った。すると理事長は条件として今まで客から聞いたゴシップを全て話せと言ったが、朔はお客様の秘密は話せないと拒否。更にゴシップの中には理事長のことも沢山あったのですよと続けると、理事長は負けたとばかりに笑い、そして作家デビューを約束してくれた。理事長は君の書く小説なら絶対売れるだろうと、全てを知っているようでもあった。
そして朔はデビューのためやることがあった。それは両親と美月へのけじめ。最終決戦であるその場に一人で向かおうとする朔に主人公はついて行くと言った。これから醜いことをするから見て欲しくないと言う朔だったが、主人公は何があっても離れないと言った。
二人が朔の家へ向かうと両親と美月がいた。それは何かよそよそしくて、家族などとは呼ばないような雰囲気で居心地が悪かったが、朔が手を震わせているので主人公は強く彼の手を握る。
そして朔はデビューすることを宣言した。両親はお前が襲ったからゴーストライターをしていたのだろうと攻めたが、それは全てお前たちが仕組んだことだとはもう分かっていると言い、テープレコーダーを取り出し再生する。その内容は父親と美月の会話の内容で、息子を嵌めて作家デビューしたことと、長年愛人をしていることを話していた。
その証拠を突きつけられ、絶句する父親と美月。そして「だから馬鹿な女なんか切れと言ったのよ」と蔑む母親。誰一人として愛情がない空間に、もう自分はいないものだと思ってくれ、自分もあなたたちがいないものだと思うからと別れの言葉を吐き出し、朔と主人公は出て行った。
家を出て、震える朔。分かっていたけれどあんなふうになっても誰一人として自分のことを心配してくれなかったと言う。諦めていたけれど親からの愛がやっぱり欲しかったと泣く朔に、主人公は「私がその分ずっと愛する」と言って強く抱きしめた。
それから時はたち、二人は一つ歳を重ねた。朔のデビュー作はやはりとても売れ、今では沢山の連載などで大忙しだ。更に文学賞まで大賞に選ばれるほど。しかもあの後すぐに両親の不倫と、息子を嵌めてゴーストライターをさせていたという最低なゴシップは掴まれ、世間に広まっていた。ついに制裁された彼等のことはもう気にもしていない。
忙しくも幸せな二人の空間で朔は言う。
ほんとうの幸福に近づくひとあしずつですから。
それは主人公が大好きな一節。今までの辛かったことも全部、今ある幸福のための一歩だったと、今こんなに幸せを感じられることに微笑みあえるのだった。