元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

スチームプリズン~七つの美徳~「アダージュ」

●アダージュ(cv古川慎さん)
年齢26歳/身長175cm
【キャラクターテーマ:節制 Temperance】

HOUNDSが管理する保護地区の外れに住む医者。
無愛想だが面倒見が良いため、周囲の人々からは慕われている。
元は上界の住人だったが、とある罪を犯し下界へ送られた。






~ネタバレ~
(ベストエンド)
下界へ落とされ、保護地区でリエリス達に助けてもらって暮らしていた主人公。しかし栄養失調で倒れそうになってしまい、そこに偶然通りかかり助けてくれたのがアダージュだった。
アダージュは元医師であり、保護地区で医者という仕事をして金銭を受け取っていた。無愛想で無口な割に心優しく、弱っている人を放っておけず、主人公がお金がなくても助けてくれた。
そんな時、世話になっていたメルローとリエリスが誰かに殺されるという事件が起きた。その場に偶然居合わせたアダージュは二人を助けられなかったことをとても悔やみ、罪悪感からなのか、行き場をなくした主人公を住み込みでアダージュの助手として雇うといった。主人公は結局、今までもリエリス達に頼り、そしてまたアダージュに頼らなければ生きていけない自分の不甲斐なさに悔しい思いをするものの、今は生きて両親の仇をうつことを考えようと前向きに頑張ることにした。
そしてアダージュの世話になることになった主人公。アダージュの家は保護地区から離れた郊外にある大きな家だった。庭では薬草や野菜を家庭菜園として作り、家の中は医療器具が沢山あった。そしてアダージュはとても綺麗好きな上に、趣味が掃除というほどの人だったので家の中はチリひとつない清潔な場所だった。
今まで保護地区の汚い空気で過ごしていた主人公はその清潔さに驚き、掃除の手伝いを申し出るものの、アダージュは趣味は渡したくないと断固拒否した。
しかし助手として雇われたものの、医療に詳しくない主人公が手伝えることなどなく、更に掃除もしてはいけないと言われ、結局与えられたのは庭の草むしりだけだった。ただ、アダージュは料理がとてつもなく下手だったので、主人公は料理を覚えて役に立とうと決意した。
アダージュは腕のいい医者だったが、保護地区の人間には安値で診察をしていた。しかし保護地区の塀の外である下界にたまに訪れ、そこにいる金持ちの診察をし、大金を稼いでいたため金は持っていた。主人公も下界に連れて行かれ、何地区かに別れている中のリベラリタスという地区に連れて行ってもらえた。リベラリタスはとても豊かで発達した街だった。連れて行ってもらった料理店の料理はとても美味しかったし、人々は活気に溢れて楽しそうに暮らしていた。今まで持っていた下界のイメージが全て壊れていく瞬間だった。
アダージュもまた元のイメージとは違っていて、冷徹で無愛想だと思っていたのに本当は貧しい人に優しくて、そして少し悪戯好きで子供っぽい人。彼を知るたびになんだか主人公の胸はざわつき、彼が近くにいると戸惑ったりもした。その初めての感覚が分からなくて主人公は思い切ってアダージュに正直に話すことにした。アダージュのそばにいると胸がざわざわし、鼓動が早くなり、どうしたらいいか分からなくなると。それを聞いたアダージュは目を見開き驚くが思わず吹き出しながら「お前は俺のことが好きなんだ」と言った。自由恋愛が禁止されている上界に住む主人公にとって意味がわからなかったが、アダージュはなんとそんな主人公にキスをした。こう言うことをしたいのが、好きだと言うことだと。しかしアダージュ本人も未だかつて好きと言う感情を持ったことがないため、主人公を嫌いではないが好きかはわからないと言った。そんな二人は奇妙な関係になるが、お互いが感情に乏しいため結局そのまま自体は変わらず、いつも通り暮らしていくのだった。
しかしそんなとき、HOUNDSの医者であるグリッサードが主人公を食事会に招待してきた。何を気に入られているか分からないが、グリッサードは主人公を気に入っているようだった。しかしその話を聞いたアダージュはなんとグリッサードは自分の父親だと話したのだ。
アダージュが下界に来たのは父親であるグリッサードを探すためだった。子供の頃母親が病気で死んでしまってから帰ってこなくなった父。そんな父だったが、母親が生前「自分が死んだら父さんを助けてほしい、父さんを救ってあげてほしい」と言っていたためグリッサードが帰ってくるのをずっと待っていたが帰って来ず、その後養護施設で育ちながら父親を探すきっかけになればと思い医者を目指し勉強し、本当の医者になった。しかし父親がもう上界にいないと知り、自ら罪をかぶって下界に降りてきたのだった。
しかし下界で会ったグリッサードはアダージュを見ても全く反応がなかったと言う。それはわざとやっているのか、それとも大きくなったためアダージュだと気づかないのか、その真実を知るのが怖くてアダージュは今までグリッサード本人に真意を取れなかった。
しかしそれでは前に進めないと思う主人公は食事会にアダージュを連れていくことにした。そして親子だと分かればきっと二人は手をとって生きていけるだろうと。しかし現実は違った。グリッサードに「あなたの息子のアダージュです」と言ったが、グリッサードはそれを知ってもなお、劣性であるお前などいらないと言ったのだ。
ついに面と向かって言われてしまった真実に、アダージュは落ち込み、そしてふさぎ込んでしまった。
それからアダージュはずっとベッドから起きてこない日々。診療所も開いていないため、頼りにしていた保護地区の病人たちはとても困っていた。それを見た主人公はどうにかアダージュに元気になって欲しくて何度も励ますものの、なんとアダージュは「出て行け」と主人公に金を渡して追い出してしまった。
アダージュは本当は主人公を好きになっていた。しかし父親のためだけに生きてここまできたのにそれを無くしてしまった今、もうまともに生きていける自信がなかった。だからこんな自分といても主人公は幸せになれるはずがないと、主人公のためを思って追い出した。
しかし出て行った主人公はなんとグリッサードに攫われてしまう。そう、グリッサードには目的があった。それは主人公の特別な血。
グリッサードはなんと保護地区の住民を殺し、気に入った体の一部を取り、繋ぎ合わせ、人を作っていた。それは昔グリッサードの妻が死に、大きな存在を失って廃人のように生きていた時に、医者としてちゃんと働けなくなっているグリッサードに上から移動の通知が来て、グリッサードは上界で必要とされずに生まれた未熟児を廃棄処分する施設に配属されていた。そこで毎日未熟児を殺すうち、この体は何か役に立たないのかと考え、使える体の一部ずつを集めて一人の女の子を作った。その子の名は「プリシラ」。グリッサードが愛情を込めて作ったプリシラはなんと命を宿した。そのためグリッサードは娘だと思い沢山の愛情を注いで育て大きくなったものの、自我が芽生えたプリシラが外に興味を持ったので外へ連れていくと外気が体に合わず死んでしまった。とてつもないショックを受けたグリッサードだったがプリシラの心臓と脳がまだ無事だったため、新たな体を作ろうと決意した。しかし施設には赤子しか送られてこないため、大きくなったプリシラに合う体を探すために自ら下界に落ちたのだった。
そして今、沢山の人を殺し作り上げたプリシラ。しかし彼女はただのつぎはぎだらけの死体。肉は腐り、動かない。けれどグリッサードプリシラを動かすために最後に主人公の血が欲しいと言った。
その頃アダージュは、主人公がグリッサードに攫われたと知り、主人公を助けるためにHOUNDSへ乗り込んだが、銃を持つグリッサードに対抗できず、主人公をどうにか助けるためにわざとグリッサードの味方のふりをした。医者である自分ならきっと、プリシラを生き返らせる手伝いができるから手伝わせてほしいと。嘘だと分からない主人公は絶望の中牢に監禁されるが、アダージュは主人公に「好きだ」と告げ、絶対に助けようと決意する。
そしてついに隙を見て、プリシラに火を放つとグリッサードは発狂し、プリシラを助けようと覆いかぶさり共に死んだ。
本当は父親のことも助けたかったアダージュ。けれど助けられなかった。それでも主人公は生きている、だから主人公のためだけに生きていこうと決意した。
主人公を連れて家に戻ったアダージュは騙していたことを謝り、償いとして主人公のためになんでもすると言った。主人公を好きだけど、父親のせいで主人公はこの下界にきてしまったし、両親を死なせてしまったため、そんな奴の息子を許さないと思うから、振り向いてもらえなくてもいいから、支えていきたいと。
本当は主人公もアダージュを憎みきれず愛していたが、まだ答えは出せずに、彼の言葉を受け入れた。
しかしアダージュはグリッサード殺害の罪でザクセンの手で公開処刑されることになる。罪を受け入れるというアダージュはアッサリと殺される覚悟をしたが、イネスの提案で、グリッサードがいなくなった穴としてHOUNDSの医者として働かせればいいと言った。そのため命が助かったアダージュは主人公を助手としてHOUNDSに連れ、働くことになった。
HOUNDSの医務室はグリッサードが働いている時のまま。死んでしまった彼の私物もそのままだった。そこで大切にしまってある何かを見つけた二人は驚いた。なんとそこにはグリッサードとアダージュとアダージュの母が並んでいる肖像画が入っていたのだ。息子なんかじゃないと捨てられたアダージュだったが、これをしまって持っていたグリッサードを思うと、これからもきっとたちを思い出してしまうのだろうと、心に深く刻み込んだ。
エンドロール後は、一年後の二人。アダージュは主人公に告白してからずっと好きだと伝えてくれたが、別に無理強いもすることもなかったため二人は医者と助手のままの関係だった。一年前はまだ心の整理が出来てなかった主人公だが、逆に何も行動をしてこないアダージュに、ヤキモキしておりついに自分からアダージュを好きだと言った。驚くアダージュは結婚してほしいと言うと、主人公は照れで「結婚してやる」と可愛げない返事をする。そんな主人公に対して「可愛くないな」というアダージュだったが、そんな可愛くないところも愛しているのだと言い、正式な言葉で結婚してくださいとプロポーズしてくれるのだった。