元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

蝶々事件ラブソディック「狐射堂 遙」

●狐射堂 遙/コシャドウ ハルカ(cv村瀬歩さん)
17歳、イェーヴァ女学校五年生。
女学校のマドンナ的存在で、美しくて優しくて完璧な女性。横濱歌劇団のトップスタアでもあり、主人公と寮で同室になる存在。





~ネタバレ~
イェーヴァ女学校で一番先に仲良くなれた存在、それが狐射堂遙だった。遙は同室になったことをきっかけに主人公をとても可愛がってくれ、家柄のことなどで友達が出来ない時も友達を作るきっかけを与えてくれたりと、本当によく面倒を見てくれた。
優しくて綺麗で大人のお姉さまである遙。純粋な主人公はそんな遙に本当に感謝し、尊敬し、大切に思えるようになった。
遙が所属する横浜歌劇団の舞台があると、主人公と主人公の同級生を誘ってくれた遙。これをきっかけに友達が出来ればという遙の優しさだったのだが、その日の帰りになんと主人公の同級生が非徒に襲われて無残な殺され方をしてしまった。ショックで悲しみに暮れる同級生たちだったが、なんと海軍である神藤将成達がイェーヴァへ現れ、その日被害者と共に行動した主人公たちに事情聴取をすると言った。
事情聴取はかなりきついものであり、遙が間に入って助けてくれたものの、しばらくイェーヴァ内に軍人が滞在することになる。しかしそこまでしてもまた事件は起き、今度はイェーヴァ内で同級生がまた殺されてしまったのだ。
これはイェーヴァ内に犯人がいると将成は睨んだが、なんとその犯人は将成と共に来た軍人である、加瀬だった。優しかった加瀬は、主人公を教会におびき寄せ、そして姿が豹変する。牙を生やし、肌に変な模様が走り、大きな化け物のような姿になると主人公の血が欲しいと狂ったように襲ってきたのだ。共に居合わせた将成が加瀬に対抗するものの、とてつもない力に圧倒され怪我をしてしまう。ピンチになるが、そこに現れたのはなんと、刀を携えた遙だった。
遙は聞いたことのない呪文を唱え、加瀬に斬りかかる。しかし加瀬の攻撃で胸に大きな怪我を負ってしまい血が止まらなくなってしまう。主人公は遙の怪我が心配で遙に駆け寄る。そして怪我してるであろう胸元を無理矢理はだけると、なんとそこには女性にあるであろう胸の膨らみがない。一瞬意味がわからなくなる主人公の口からは「男‥?」という言葉が出たが、遙は口を結び、そのまままた加瀬に攻撃をする。遙も将成もボロボロになったが、二人の力でどうにか加瀬を倒した。
しかしすぐに倒れる遙。血が止まらず、危険な状態だった。主人公は心配で駆け寄り、血を止めようと遙の胸を何度も抑える。そして泣きながら止まってほしいと願い遙に抱きつくと、なんと遙の傷口が塞がり、血が止まったのだ。驚く二人だったが、その胸板を見つめると急に男だということを思い出しドキリとしてしまうと、遙は困った顔をして部屋に戻ってしまった。
遙を一人にしておけないと思った主人公は、遙のもとに行くと遙は本当のことを話してくれた。遙の家系は代々伝わる陰陽師の家系であり、人々が知らない密かな妖どもを退治していた。しかし陰陽師の家系は代々女が受け継いできた。そのため遙は周りに男だと言うことを隠し、女として育てられていたのだった。そのため女の格好をしていたが主人公が男が苦手だと言うことを知っていながら隠していたことを謝り、けじめをつけもう一緒にいられないと荷物をまとめて部屋を出ようとしたが、主人公は今までの遙の優しさに嘘はなかったこと、本当に感謝していることを思い出し、遙を引き止め、遙様は遙様だと、今までと変わらない大切なお姉様だと言って手を握った。そうして二人はまた同じ部屋で姉妹としての一歩を踏み出したのだった。
しかしそんな時海軍は、何度も非徒に襲われている主人公を怪しんでいた。非徒を呼び寄せる何かがあるにでは?と、主人公を囮に使う囮作戦を実行すると言い出したのだ。主人公を無理やり連れ出そうとする将成に対し、遙はそんな危険な目には合わせられないと反対したが結局軍には逆らえず、それならば遙もその作戦に同行することを条件に承諾した。
それから囮作戦は始まった。遙と主人公は今流行りのモダンガールの姿をして街を歩き、非徒をおびき寄せる作戦に出たりし、自然と将成とも顔を合わせることが多くなった。そしてやはり非徒は現れ、遙と将成の力を合わせて退治できた。しかしそんな時、自らの意思を持つ非徒が現れる。その非徒はたしかに見た目も化け物で血を求めてはいるのだがちゃんと会話が出来、そして主人公を「オリガの姫君」と呼び攫おうとする。しかしその非徒を見た遙は目を見開き、そして冷静さを失いその非徒を殺そうとしたが何故か遙の陰陽師の力が弱まっており、逃げられてしまった。冷静さを取り戻した遙が話してくれたのはなんと、その非徒は二年前に遙の家族を殺したという犯人だったのだ。
何度も非徒に襲われる主人公はやはり非徒を呼び寄せる何かがある、そう思った一同は主人公の両親を知るという将成の父に会いにいく。すると父から教えられた事は、主人公の父親がロシアで強戦士を作るという研究であるスヴァローグ計画に携わっていた事だった。スヴァローグ計画とは主人公の母であるオルガの血を使い、人の体を強靭化させる薬を作る計画。そう、オルガの血は先天的に人と違う特質な成分があるものだった。そしてその計画で強靭化した姿は今横濱ではびこる非徒に似ていた。だからこそ、オルガのその血を受け継いだ主人公が非徒を呼び寄せるのでは?という考えに至る。
もっと真実を知るために主人公と遙は、主人公がかつて住んでいた家を訪れることにした。そこで何かを見つけられればと長旅を決意するが、なんと出発の日に遙は男の格好で主人公の目の前に現れた。男の遙はとても素敵で、今まで感じた女性の素敵さは違った頼もしくも男らしい魅力を感じた。そして今まで感じた以上の胸の高鳴りも感じていた。
万葉という遙の従者である男も紹介され、万葉に見送られた二人。はじめての男の遙との軽い旅行に、ドキドキした。そして主人公の家を二人で探るとある写真を見つける。そこにはなんと主人公の両親と共に写っている男、周防がいた。周防とはいつもイ織のそばにいる秘書のような存在。その写真を見て、周防が両親の研究を盗み、そしてイ織の源財閥と手を組み研究を続けてきた事は容易に予測がついた。そして遙の家族を殺したあの非徒は、周防が化け物となった時の姿だと結びついたのだ。
結果、遙の両親と主人公の両親を殺したのは周防。しかしそれ以前に、主人公の血があの化け物を生み出した。だからこそ主人公は遙の両親が死んでしまったのは自分のせいだと心を痛め、自分は遙のそばにいる資格がないと言ったが、遙はむしろ主人公を護りたいと、ずっとそばにいたいと言ってくれた。そして遙の隠していた真実を話してくれた。
二年前に殺された遙の家族は両親だけではなかった。なんと姉がいたのだ。しかし狐射堂家では男子が生まれるのは禁忌とされ、男子が生まれれば殺さなければならないというしきたりがあった。そのため遙の母は秘密裏に遙を育て、姉である「遙」と同じ名前にし、二人を同一人物として育てていたのだった。そのため二年前に殺された姉である遙がいなくなっても、残された遙が遙として存在してもなんら変わりはなかった。けれど姉がずっと夢見ていた歌劇団のトップスタアになることや、女学校の憧れの存在になること、その夢を遙はずっと叶えていたのだった。
だからこそ女として生きると決めたのに、主人公に出会い男でありたいと願ってしまった。誰にも渡したくない、男として主人公を愛したい、そんな気持ちが生まれてくることに姉へ申しわけなさがこみ上げる。そして陰陽師の力も、男として生きたいと思ってしまったからこそ弱まってしまったのだ。
けれど姉は生前、夢はないのかと遙に尋ねていた。その夢は今、主人公と一緒にいたいという夢が出来た。だからこそきっと姉は許してくれると言う主人公に対し、遙はついに「好きだ」と言ってキスをしてくれたのだった。
しかし狐射堂家では遙の祖母である先先代が遙が男であることに気づき、遙を殺せと言ってきたのだ。何故狐射堂家では男子が禁忌とされていたのか、それはなんと狐射堂家にも主人公と同じ血が流れていたから。狐射堂家の先祖に御莉我(オリガ)というロシアの血が混ざってから狐射堂家の力はとても強くなった。しかしそれはなんと女にだけ。男が生まれ成長するとなんと、化け物になってしまうのだ。そう、それが非徒だった。非徒になった狐射堂家の男子は自我をなくし暴れ人を襲う。そのためいつしか男子が生まれれば殺すと言う習わしになり、そして陰陽師として非徒を殺すと言う仕事は結局、オリガの血が混ざってしまい覚醒してしまった同胞の証拠を消すための作業だったのだ。
その事実を知った遙は絶望する。たしかにずっと感じてた、主人公を見ると激しい欲望に駆られること。主人公の匂いにつられ、主人公の全てが欲しいと思ってしまうこと。それは愛が故の欲望だと思っていたのに、ただ、血がそうしていた?
そう思うと頭がおかしくなりそうだった。
しかし主人公はそれでも遙は遙だと言った。女でも男でも大切な遙と同じ、人であっても化け物であっても愛していると。
暴走し、非徒化しそうになる遙だったが主人公の言葉で冷静さを取り戻し、またあの美しい遙の姿を取り戻す。そして、それでもなおやはり、主人公を愛しているのは間違いないと抱きしめた。
そして二人はついに黒幕であろうイ織の元へ向かった。するとやはりイ織は研究と周防に手を貸していたことを認めたが、やはりイ織の前に立つのは周防だった。また化け物の姿になる周防に遙は戦いを挑むが力が及ばない。しかも非徒に命令ができる力を持つ主人公に邪魔をされては困るとイ織が主人公に麻痺薬を打ったため主人公は動かなくなり、言葉が出なくなる。どんどん傷つけられる遙はまた非徒化してしまい暴走してしまう。その姿を見た主人公は声を振り絞って何度も何度も遙を呼ぼうとし、そしてついに声が出ると遙は正気に戻り、そして周防を倒すことができた。
護られるものがなくなったイ織に研究をやめさせる約束をすると、イ織は意外にも簡単にそれを受け入れ、そしてイェーヴァ女学校もまた閉校にすると約束した。
その後約束通りイェーヴァはなくなり、主人公と遙は横濱中の非徒を探し毎日退治のために戦った。そして横濱に平和が訪れると二人は旅に出ることした。遙は相変わらず血のせいで非徒化することを恐怖し、うなされる時もあったが、操ることが出来る主人公が「遙様」と呼ぶと遙は正気に戻れることがわかった。だからこそ主人公は思う、自分はきっと遙のために生まれたのだと。彼のそばにいることが運命なんだと。
寒いだろうと、流行りのストールを肩に掛けてくれた遙はもう女装はしていない。ステキな男の人の姿で主人公の肩を抱き、頬にキスをしてくれる。そんな愛おしい人とこれから色んなところを旅する約束をしている。この先どんなことが起きてもずっと離れないと誓いながら二人は微笑んで汽車に乗り込んだ‥。