元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

蝶々事件ラブソディック「神藤 将成」

●神藤 将成/シンドウ マサナリ(cv小野友樹さん)
19歳、華族神藤家の次男。
横濱海軍兵学校をトップで卒業後、特務機関に所属。プライドが高く、女性を見下しているところがある。威圧的で言葉も冷たい。仲間からも朴念仁と呼ばれている。





~ネタバレ~
イェーヴァ女学校に少しずつ慣れてきた主人公は同じクラスの同級生と街へ出掛けていた。しかしその日の夜、共に出かけた同級生の一人が非徒の餌食になり無残な殺され方をした。その為、その日一緒にいた主人公たち数人が事情聴取されることになると、そこに現れたのが軍人である神藤将成だった。
将成は出会った時と同じように威圧的で冷たく、主人公たちの事情聴取も声を荒げたり容赦なかった。しかし共に来た、将成と同期だという男性の加瀬は穏やかで優しい人だった。
事情聴取があるためイェーヴァには軍人が何人も滞在したため、イェーヴァ内は安全だと思われたが、なんとその夜また非徒による事件が起きてしまう。しかもそれはイェーヴァ内の教会で起きたのだった。
こんなにも厳重に固めていたイェーヴァ内での事件、それは中にいた者による犯行だと将成は気づいたが遅かった、なんと犯人である非徒はあの優しい加瀬だったのだ。主人公をおびき出した加瀬は、主人公と二人きりになると襲いかかって来ようとする。しかも加瀬の姿はどんどん醜いバケモノのような姿になっていく。助けに来た将成も加瀬がその姿になるのを目の当たりにし、混乱し、そして加瀬からの攻撃を受け大きな怪我をしてしまった。しかしそこに刀を持った遙が姿を現し、聞いたことのない呪文を唱え、加瀬の動きを封じた。そして将成にとどめをさせと叫び、将成は親友であった者の変わり果てた姿をした加瀬に、トドメを刺したのだった。
加瀬は死に、とりあえずは危険が去ったものの、遙が陰陽師の末裔であり、本当は男であることを知った主人公と将成。そして陰陽師である遙は昔からずっと非徒と戦っており、非徒はもっと他にも沢山いることを話した。
遙が男だとしても今までとても助けてくれた優しいお姉様には変わらないと、主人公は遙には今までと同じ尊敬する姉として接することにした。
しかしその後、主人公の両親が将成の父である神藤斉と親友であったことがわかり、そして将成と主人公を結婚させる約束をしていたことがわかる。しかも遙が男だとわかったのに主人公と同じ部屋で暮らすことを破廉恥だと言う将成が、自分の家に主人公を連れていくと言い出し、ますます二人は許嫁だと周りから知られてしまうことになった。
結局、斉は主人公を本当の娘のように可愛がってくれ、主人公は神藤家で暮らすことになった。更に軍の上層部から、二度も非徒に襲われた主人公は何やら非徒を惹きつけるものがあると疑われ、なんと主人公を囮にする囮捜査を行うと言い出した。主人公は自分のせいで本当に非徒が惹きつけられているならば死んでしまった友人達も自分のせいで死んだのかもしれないと思い、それなら二人のためにどうにか自分も役に立ちたいと囮を買って出たのだった。
女を見下す将成は、共に暮らしても中々心を開かず相変わらず主人公に冷たかったが、主人公のその覚悟を知ると、見下したことを謝ってくれた。そして何より将成と暮らしていくうちに、ただ本当に国のために戦うことを誇りに持ち、軍人としての務めを全うする真面目な真っ直ぐな性格ということに気づき、ぶっきらぼうだった言葉も態度もなんだか怖く無くなっていた。
そして囮計画は実施され、最近結婚式で花嫁が狙われて殺されていることを利用し、主人公と将成が嘘の結婚式を挙げることになった。ウェディングドレスに身を包んだ主人公に見惚れる将成だったが相変わらずの朴念仁ぶりに褒め言葉の一つも出ない。その真逆である兄の理智は主人公を見てすぐに美しいという言葉をくれた。それに対して喜ぶ主人公を見たら将成の中に燻る何かが沸き立つ。そして将成は主人公と二人きりになると急に何かが切れ、なんと主人公に襲いかかってきたのだ。驚く主人公だったが将成は我を忘れたかのように、自分よりも兄の方がいいのか、などと嫉妬のような言葉を発し、そして主人公の首筋に吸い付いてきた。ハッキリと男を感じた瞬間、主人公はゾッとし、恐ろしくなって将成を突き飛ばして外に出てしまう。するとそこに現れた非徒により襲われそうになるが、拒絶の言葉を口にすると何故か非徒が動けなくなった。そこへ自我を取り戻した将成と遙が駆けつけ、非徒は軍により捕獲することに成功した。
無事に囮作戦は終わったものの、将成はあの時の自我が無くなったことに困惑し、そして主人公に対して心から謝った。この先絶対にお前のことは守ると言い優しく抱きしめてくれたのだ。主人公もまたあの時の将成はいつもと違い、今のこの優しい将成が本物なのだと安心し、抱きしめ返した。
二人が囮作戦の話をしている時、偶然に斉に話を聞かれてしまい、ついに非徒の事を話すことになったのだが、その話を聞いた斉は顔を青ざめた。そして斉が隠していたことがあると、昔の話をしてくれた。
主人公の父はロシアで研究員をしていたが、スヴァローグ計画というものに携わっていた。その内容は人間を作り変え、戦争のための強戦士を作るという計画だった。その恐ろしい計画には主人公の母のオルガの血を使っているということを斉は聞いていた。そしてその強戦士の姿が、非徒の姿と似ていることと、オルガの血を引く主人公に非徒が惹かれることは、無関係ではないのでは?と、斉は言った。
その話がたしかならば主人公にだけ非徒が寄り付くのも納得ができる。主人公は不安に揺れたが、将成は「親も血も関係ない、お前はお前だ」と抱きしめてくれ、主人公はその言葉に胸を打たれた。
しかし不安は的中してしまう。最後の囮作戦だと言われ連れ出された場所で大量の非徒に襲われるという罠に嵌められたのだった。その首謀者はなんと、斉の部下であり将成が尊敬する人物の塚田中尉だった。塚田は過去に主人公の父親の研究を知り、その研究を日本のために使うためクーデターを起こそうとしていた。
非徒はやはり主人公の父親が作り出した薬であり、その研究を悪用されるのを恐れ日本に逃げたが、残された研究を引き継いだのは源家だった。そのためイ織と海軍大佐である宇田川大佐が裏で協力し、軍人たちに「結核の予防接種」だと言い打っていた薬品がその非徒になる薬だったのだ。そのため薬品を打たれた人間は何かのタイミングで非徒へと変貌し、人を襲っていた。
ただの非徒になるだけでは強戦士としては使えず、それを操る存在がいなければならない。そして主人公の父親が作っていた薬は母オルガの血で作られていたが、オルガの細胞は人の細胞を変えたり命令することができる細胞だった。そのため、その血を受け継いでいる主人公は非徒を操れることが分かり、命令すると非徒は命令通りに動いた。それにいち早く気づいた塚田は主人公を攫い、戦争での非徒の指揮官として主人公を使おうとしていたのだった。
主人公と将成は塚田に攫われ閉じ込められてしまったが、表沙汰では「非徒を操る少女が塚田中尉をさらった」ということになっており、主人公と将成は危険人物として狙われることになってしまう。それを逆手に取る塚田は、主人公たちを捕まえに来た軍人たちから身を守るために非徒に命令して軍人たちを殺せと言った。しかもそんな最中、将成に打たれた非徒の薬も徐々に効果が発揮されてきてしまった。自我を忘れ無理矢理主人公にキスをし、襲おうとまでしてきたが、主人公の涙を見た将成が我に返りどうにか意識を保つが身体中が熱く痛み、苦しんでいた。そんな姿を見た主人公はハッキリと気づいた、将成のことを愛していることに。愛する人が苦しむ姿がこんなに辛いことに気付いた。そして将成もまた主人公を傷付けたくないという気持ちが愛なのだと確信し、もし自分が非徒になったら「自害しろ」と命令して欲しいと言った。命をかけるほどに、主人公が大切だから。
しかし二人の気持ちが通じると何故か将成の体は少しずつ楽になり、異変を止めることができた。そこへやってきた海軍の仲間たちが主人公と将成を討つためにやってきたが、将成は主人公の力を使うことを反対し、仲間たちに本当の話をして説得をしたいと言った。銃を向けられる中とても危険な賭けだったが、愛する将成を信じ、二人は皆の前に立ち此度の首謀者が塚田であることや、非徒を使うことの恐ろしさを話した。一人一人必ずみんな大事な人がいる、非徒もまた人だった、誰かの大事な人を犠牲にして日本を強くするよりも、自分たちの信念のもとに人として戦うのが軍人だと言うこと。この日の本で志を持って戦おうと誓ったことを忘れないで欲しいということ。
将成のそんな言葉は彼らの胸に響き、そしてそばで聞いていた塚田中尉もまた、日本を思っていたのは同じだったと、どこかで間違ってしまったと、お前たちにならきっと日本を良きものに導けるだろうと微笑み、自らのこめかみに銃を向け自害してしまった。
大切であった尊敬する塚田中尉、彼もまた同じく日本を思っていたのに、その想いの強さがいつしか道を違えてしまった。
その後、シドニー・ワトキンスが独自で調べ、この事件を新聞に載せたため非徒が人を襲うのは源家の陰謀ということが明るみに出た。そのため源家はワクチンだといい薬を投与した者へ効果がなくなる研究を命じられ、イ織もそのために動いていた。将成たちの体にはまだあの薬品があるままだがきっと未来は明るいと思えた。
その後、平和になった将成と主人公は塚田の墓に手を合わせた。昔本気で怒ってくれたり、稽古をしてくれた塚田は本当に家族のようで大切だった将成。結果はこうなってしまったが、その想いは変わらないと手を合わす。
そして何もしがらみのなくなった二人だったが、イェーヴァ女学校もなくなり寮もなくなって、囮作戦もなくなった今、主人公は神藤家から出ていかなければならないのだと思い住み込みの仕事を探すと言い出した。その言葉に目が点になる将成。言葉にしないと分からない主人公を抱き寄せ、あの家はもうお前の家だと、「嫁に来い」と言ってくれた。
あの日嘘で誓った教会での言葉、二人が死を分かつまで永遠にそばにいる、その言葉は嘘じゃないと、愛しているとキスをしてくれる将成に、主人公もまた愛していますと返事をした‥。