元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

遙かなる時空の中で4「布都彦」

●布都彦/フツヒコ(cv保志総一朗さん)
16歳。「中つ国」に仕えていた族《うから》の少年。国の滅亡後は「常世の国」に抗う叛徒に加わって、国を取り戻そうとしていた。礼儀正しい性格であり、主人公を「中つ国」の姫として深く敬う。まだ若いが努力家で、巨大な槍での攻撃力は飛びぬけている。




~ネタバレ~
中つ国を取り戻すべく、ニノ姫として徐々に認められるようになってきた主人公。そんな時出会ったのが布都彦だった。
布都彦は主人公がニノ姫だとは知らなくとも、霧に襲われ倒れていたところを助けてくれた恩人。礼儀正しく優しい布都彦は、主人公がニノ姫だと分かると更に主人公を大切に、そして忠誠を誓い守ってくれた。
強くて真面目で優しい布都彦だったが、彼は「自分は本当は姫のそばにいる権利などないのです」と何故か悲しい顔で言葉を漏らした。
その言葉の意味には、布都彦の兄の羽張彦にあった。なんと羽張彦は主人公の姉である一ノ姫が駆け落ちをした相手だったのだ。そのせいで布都彦の家は没落し、父は亡くなり、母は遠くの地へ旅立った。残された布都彦は兄に代わって中つ国奪還のために命をかけると決意し、今まで修行していた。
だからこそ、卑しい血をもつ自分が清らかな主人公のそばにいるのが申し訳ないと思いつつ、決意のために姫である主人公を心から守りたいと思う気持ちもあった。
そんな中、強い布都彦はとても力になったし、主人公も布都彦を信頼していた。そして布都彦も、優しい心を持つ主人公にとても好感があったし、本当に命をかけて守りたいと思えたのだが、その気持ちの中に姫としてではなく一人の女性として特別に想い始めていることにも気づいてしまった。しかし自分だけは兄とは同じ道を歩んではいけないと心を誤魔化す。
そんな時主人公の前に黒龍が現れる。黒龍は主人公に対し、争ってばかりいる人間など滅亡させると言った。黒龍の陰謀を無くすため主人公は黒龍に弓を打った。しかしその弓は致命傷にはならず黒龍を消し損ねてしまった。
しかもいくら黒龍といえど中つ国の神である龍に弓を向けたことで主人公は反徒として拘束されてしまう。主人公はこの先王になる存在。だからこそそんなことは許されないのだ。それがいくら正しいことだとしても。
布都彦は姫としての振る舞いと、正直な主人公の行動とで、どちらが正しいのか揺れる。国に忠誠を誓ったはずなのに、主人公のやる事を味方したい自分を抑えつける。
しかし主人公がまた黒龍に対し一人戦おうとした時ついに布都彦の覚悟が決まった。俺は姫を守るんだ、と。
反逆者になってしまうことなど気にせずに布都彦は主人公の盾となり、二人は逃げた。そして仲間たちも二人を応援してくれ合流する。そして皆は黒龍に立ち向かい、主人公と布都彦の力を合わせて二人で弓を射るとついに黒龍を討つことができた。
その後黒龍がいなくなったことにより平和が訪れ、主人公は王になっていた。
エンドロール後は、王の仕事の合間にデートをする二人。静かな広い野原で寝転がり手を繋いで布都彦は忠誠を誓ってくれる。