元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレになります。

エフェメラル「ナツメ」

●ナツメ(cv豊永利行さん)
種族はミイラ。階級はかなり低いものの、何故か自由で態度がでかく、吸血鬼のレイにすら媚びない。包帯で顔を隠しているが見えている部分はとても綺麗。



~ネタバレ~
(恋愛編・ハッピーエンド)
パートナーをミイラに選んだ主人公だったが、もとより人と関わるのが嫌いなナツメに煙たがられてしまう。ろくにパートナーとしての手助けもしてくれず、むしろ美しい顔が嫌いだとまで言われた。
しかし偶然にナツメが歌を歌っているところに遭遇する主人公。ナツメの歌はとてつもなく美しく、その歌に魅入られたように心奪われてしまう。ナツメが歌っていた「子守唄」を聞いて愛を感じると言うとナツメは驚き大笑いし、主人公のことをバカで面白いから気に入ったと言った。
それからと言うもの、なにかと主人公にベッタリになったナツメ。甘い言葉を囁き、優しく誘ってくれて、その態度にどんどん魅了される。最初に会った時の印象と違いすぎるが、ナツメの妖艶さと美しさにあっという間に心奪われ、完全にナツメに恋をしていた。
しかし共にいることで感じる違和感を主人公だけは気づいていた。階級の低いミイラなのにやたらに美しいこと、本物のミイラの醜さを知らないことや、実はとても頭が良かったこと、そして何よりあの歌声。そう、なんとナツメの正体は人魚だったのだ。
男の人魚はマーマンと呼ばれ滅多に生まれずとても醜いと言うのが種族にまつわる話だったが、実際は違っていた。むしろマーマンはマーメイドよりも遥かに美しく、美にとてつもない執着を持つマーメイドがマーマンを憎み殺していたためマーマンは少なかった。しかしそれは権力で揉み消され、事実は知られていない。そしてナツメもまたマーメイドである母親に美しさを妬まれ殺されかけたため、逆に返り討ちにし殺していた。それを知った学園の理事長が内密にナツメを保護し、顔を隠せるミイラとして存在させることにしていたのだ。
主人公が以前愛を感じると言った子守唄、その歌詞を翻訳すると、坊やの息の根を止めたい、殺して腐って蛆虫がわいた時初めて愛おしいと思える、そう言う内容だった。そんな子守唄を歌う悲しくて寂しいマーマンのナツメ。それを知った主人公は自分だけはナツメを一人にしたくないと思った。
しかし人魚はとてつもなく嫉妬心が強い生き物。そのためナツメはわざと主人公に冷たくした。本当はナツメもまた主人公を好きになっていたが、自分が主人公に受け入れられたらもう何が何でも離せなくなってしまうことを知っていたから。縛ってでも、手足を落としてでも、殺してでも、離れることを許さないと思うほどに。
しかし主人公はそれでもナツメを愛していると言った。美しい涙を流すナツメに、一生離れないと言うとナツメもやっと本心を口にし、ずっとそばにいてとキスをしてくれ、二人はようやく結ばれた。

(恋人編・ハッピーエンド)
あれから無事恋人同士になった二人は仲良くやっていた。恋人になってからのナツメはとてつもなく甘く、更に主人公にべったりになり甘えん坊になった。周囲もそれはわかりきっていて、教室だろうが基本は主人公のそばを離れなかった。
そんな時学園になんとマーメイドのオリヴィアという女の子が編入してきた。オリヴィアはすぐに主人公に興味を出し近寄ってきたが、それを見たナツメは物凄い勢いでオリヴィアを遠ざけようとした。マーメイドは美しいものを妬むもの、だからこそ美しい主人公が傷つけられると思ったからだ。しかしオリヴィアはなんと吸血鬼と人魚のハーフであり、美しいものを妬むというより吸血鬼の反応として美しいものを好む特性だったため、主人公に好感を持って近づいてきたいい子だった。誤解が晴れ、友達としてうまくやっていけるようになったがそれ以来ナツメは更に嫉妬深くなった。それはやはり人魚の特性である、嫉妬心や支配欲と同じだった。
それゆえに、主人公たちゾンビが飲んでいる「感染予防薬」に実は老化促進剤が入っていることに気づいたナツメだったがそれをあえて主人公には話さなかった。感染予防薬は人魚が作った薬。だからこそゾンビという種族が美しいことを妬み、わざと老化促進剤を入れ、早く腐敗し早く死ぬように促していたのだ。そのことを知らずに飲んでいたゾンビたち。自分たちが腐れ、醜くなり、愛する人の前に出ることを恐れて皆自ら命を絶つ種族。その原因が薬だとは知らずにいたことをナツメは知らせてくれればいいのに、あえて知らせなかった。そう、ナツメは主人公に早く醜くなってほしかった。
美しい顔が腐れればもう誰も主人公に寄ってこないと、そしたらずっと自分一人だけを見てくれると、誰も見向きもしない二人だけの世界に生きたいのはとてつもなく愛しているから。
その狂気じみた愛はやはり人魚の特性そのもの。仕方ないものだったが、主人公はその薬に気付いた時に、とてもショックを受けた。自分は短命だから長生きするナツメを置いていくことをとても悲しんでいたのに、ナツメは独りよがりの考えでそんなことをしていたことにショックだった。
そのため喧嘩をした二人。しかしナツメも冷静になって考えると、主人公の気持ちが分かり涙が出た。そして二人は死者の日のお祭りでダンスパーティーで一位になればなんでも願いを叶えてくれるという人魚の貴族の前で一位になり、ゾンビの薬に老化促進剤を入れないことを願った。
その願いがちゃんと叶うかはまだわからない。けれどナツメは主人公の願いを叶えるためならなんでもすると微笑む。主人公のためなら誰でも殺すし、自分は主人公さえいればいい。そんな恐ろしくも一途すぎる愛に、主人公もまた死んでもなお愛し続けると誓って抱き合った。