元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

死神と少女「蒼」

●蒼/アオ(cv神奈延年さん)
181センチ、64キロ。
自分が死神ということ以外何も覚えていない異国風の青年。突如、時計塔の前で主人公と出会い眸の色から「蒼」と名付けた。
無口で無愛想で、感情の起伏があまり無い。

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〜死神と少女、蒼ルートネタバレ〜
時計台の下で出会った「死神」と名乗る謎の男、それが蒼だった。
記憶がなく無愛想で、それに似合わないほど美しい金髪と碧眼を持つ男。誰もが見惚れる美しい容姿はなんでも持っているように見えて、でも「死神」という言葉以外なにも持っていない彼に主人公は「蒼」という名前を与えた。
記憶がないのにもかかわらず焦る様子もなく気怠くなににも興味がない蒼。しかし本を見ると興味津々で本ばかり読んだので、本が好きな自分と同じでなんだか気になる。
本が沢山ある臥待堂に居候することになった蒼は本に載っていた秋桜を見たいと言い、主人公は秋桜が咲く丘に誘った。沢山の秋桜は言葉を失うくらい美しくて、主人公は何故か「美しい言葉」を探したいと言った。蒼にそれを一緒に探して欲しいと頼むと蒼は言葉少なに了承し、「美しい言葉探し」は2人が一緒にいる理由となった。
それからというもの自然と一緒にいてくれるようになり、蒼と一緒にいるのはなんだか楽しくて心地よくて嬉しかった。けれど蒼の方は一緒にいる理由が「美しい言葉探し」の約束をしたからという気がして寂しく感じた。
それから沢山の「物語」を経験した2人。沢山の人に出会って、それぞれの人たちの物語を見たのだ。だからふと思う、物語は終わるものだと。そして主人公はいつも自分のせいで物語は終わるのだと思っていた。それを言葉にしたら蒼は違うと言った。お前のせいで終わるのではない、その言葉は主人公の心を救ってくれた気がした。
それから2人はお互いを想い始める。
しかし兄の遠夜が蒼は死神だから会うなと言った。兄の拒絶にショックを受ける主人公は持病の喘息が再発。うまく動けなくなって寝込んでしまった。そして寝込めば気づいてしまったのだ、兄が10年前からいる人間ではないものだということに。よく考えれば兄は普通の人からは見えていない存在だということも気づく。特殊な存在である桐島や蒼以外の友達と兄は会ったことがないってことに。
兄の存在に気づいてしまったのは自分が蒼に恋をしたから。今まで自分の全てだったのは兄だったが、兄だけが全てじゃなくなったから。だから主人公は兄を失いたくなくて蒼に会わないことを決意した。
その頃蒼もまた日生が寄越した「死神と少女」の本を読んで記憶を戻していた。死神になりたかった蒼は本物の死神を殺せば自分が本物になれると思ってここに来たことに。
遠夜は死神だった。しかし遠夜は殺せない、それは遠夜は主人公が作った幻想なのだから。だから主人公を殺せば遠夜も死ぬことになるため蒼は主人公を殺そうとしていた。しかしそんな目論見を見抜いた遠夜が蒼の記憶を消し、記憶がないままの蒼と主人公は出会っていたのだ。
記憶が戻った今、蒼がやることは一つ。主人公を殺すこと。
それをわかっていても主人公は蒼を愛しているから蒼を選ぶ決意をする。実は主人公の命はもう10年前に消えるはずだったからその運命を今受け入れるだけだから。
そう、10年前本当は死ぬはずだった主人公を救ったのは幻想である死神の遠夜だったのだ。遠夜は時を止め、主人公の命を止めたのだった。
主人公が遠夜にお別れすると遠夜は消えたが同時に時は動き出した。時計塔の時計は11時45分から動き出した。そしてそれが12時になった時主人公の命も終わる。
蒼がいる時計塔に走る主人公は蒼に「自分を殺してほしい」と頼み、横たわる。蒼は主人公のそばに寄り「自分には何もなかった、だから死神になりたかった」と言った。主人公はそれに対し「あなたは沢山持っている、死神なんかじゃない、あなたを愛している」と告げ、蒼はその言葉に涙を流した。しかし主人公の命の灯火はもう消えようとしている、時計の針が12時を指そうとしている時蒼もまた「愛している」と囁いて主人公にキスを落とした。
昔々の話、イリヤという名の金髪で碧眼の男の子は見た目の違いから皆から「死神」と言われ恐れられていた。しかしとある日唯一優しくしてくれる魔法使いのおじさんに連れられてやってきたお屋敷で美しい少女に会った。少女は自分を恐れず、それどころか気に入っているという本をくれた。
そう、死神と少女はあの時もう出会っていた。
エンドロール後は、生き返った主人公と蒼が丘で手を取り合って微笑むスチル。
世界で一番美しい言葉とは大切なものの姿や本質を表すもの。それを知った主人公は息を吹き返し、蒼のそばにいる。
蒼は臥待堂の養子になり、神は人となった。
孤独だった2人はやっと幸せになれたのだ。愛していると囁き合って幸せを噛み締めた。

↓蒼の感想ネタバレ有り↓



〜蒼の感想ネタバレ有り〜
一周目にプレイしたのでなんにも分からないままやったせいか色々くどくて少し疲れたりもしました(^_^;)なんか、蒼の正体も兄さんの正体ももったいぶりすぎて中々分からなくて本当に焦れったかった。「あ、わかる?!あ、まだか‥」というような展開が何度もあったしね(−_−;)もうちょっと早めにわかってもよかったかも?
そして蒼さん、高身長の金髪碧眼といういいもの持ってるんですがそれを活かすこともあまり無く、蒼さん自体のストーリーが短かったせいもあって余り彼自身にのめり込めなかったです。他の学生メンバーや兄さんと過ごすのが多いので、どちらかと言ったら夏目君が攻略できるポジションと言われた方納得したかも?もうちょい視点を蒼に当てて欲しかったかなぁ!全体的に勿体無かったと思いました〜!