元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

ピオフィオーレの晩鐘「オルロック」ネタバレ

●オルロック(cv豊永利行さん)
18歳、170センチ。
それぞれの組織に出入りしている情報屋。
口数が少なく、素性は誰も知らない。
仕事を離れたところではやや一般常識に欠ける一面も。

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〜ルートネタバレ〜
教会で何度か見たことがある、オッドアイをもつ信心深い少年、それがオルロックだった。
ほとんど話したことがない彼はある日突然「自分は教国の使徒である」と言いなんと主人公を攫い、老鼠の屋敷へと連れてきたのだ。
オルロックは見た目に反して物凄く強く、華奢な体からは想像できないほど力も強かった。少し世間を知らない言葉遣いと雰囲気があったものの、老鼠の首領である楊すら手を出さない存在だった。
そんなオルロックが説明してくれたのは教国で名高いヨゼフ・フォン・オズベルグ卿に遣い使徒をしていること、そしてオズベルグ卿が神託を受けたこと、その神託の内容がマフィアの抗争を終焉に導く存在が主人公であるという内容だということだった。信心深いオルロックはその言葉を疑わず、主人公が選ばれた存在であると盲信し、跪いて忠誠を誓った。その行動はもはやいきすぎたように見えたし、何より自分がそんな存在だとは思えない主人公は否定したが、オルロックは譲らなかった。
主人公が信託を受けた女神として保護され、オズベルグ卿の次の指示があるまでは老鼠で暮らすようになるわけだが、その間はオルロックがそばでずっと守ってくれることになった。ファルツォーネもなぜか主人公を狙って襲撃してきたこともあり、教会が心配な主人公はオルロックと共に教会に行き来する日々が始まる。主人公に盲信してなんだかんだと甘いオルロックは優しかったし、そして純粋であることに気づく。共に過ごす時間が増えると二人の距離は自然と近くなり、オルロックがもつずば抜けた強さと純粋さに違和感を感じ始めた。
そんな頃老鼠は「神託を受けた女神を老鼠が保護している」と言いふらし、やりたい放題になってしまう。教国の大切な存在である主人公が老鼠の下にいるとなれば老鼠は言わば教国の後ろ盾を得たものだと周りから思われるからだ。そのため均衡を保っていたブルローネは揺れ動く。ファルツォーネやヴィスコンティよりも老鼠への支持が高くなってしまっていた。
ダンテは動き老鼠を襲撃した。しかし強いオルロックに返り討ちにされ、それどころかオルロックは簡単にニコラを殺した。その事実に主人公はオルロックは人の命の重みが分からないのだと思い、命の大切さを説いた。今までそれが普通だったオルロックに、初めて不安が訪れる。
親のいないオルロックはロズベルグ卿に拾われ育ててもらってきた。しかしロズベルグ卿に言われたまま使徒として強くなり、神の代わりに手を汚してきた。それが神のためと、当たり前だと思っていた。しかし、女神というだけではなく大切に想い始めている主人公の言葉は自分が知っているものとは違う。オルロックは、戸惑い始めていた。
力を増やした老鼠と楊の横暴さは益々酷くなり、恐怖を感じた主人公とオルロックは老鼠から逃げることにした。オルロックが隠れ家として使っていた小さな部屋に逃げ込むと、体が冷えないようにと毛布を掛けてくれる。オルロックも一緒にと、主人公はピッタリとくっついて二人で毛布にくるまった。するとオルロックは使命ではなく、あなたの笑顔を見るのが好きだから守りたいと、自分から何かしたいと思ったのは初めてだけど、それは「きっとあなたが好きだから」だと言ってくれて微笑んだ。初めて見た心からの笑顔に、主人公の胸はときめいていた。
二人の生活が始まり少しの間は穏やかだったものの、楊が「オルロックとロズベルグ卿に騙された」と嘘をつき主人公とオルロックを悪者に仕立てたため、ダンテとギルバートに恨まれてしまう。そのせいでギルバートからの襲撃を受けたオルロックは血だらけになりボロボロで帰ってきたが、怪我をすることに慣れている態度に主人公の胸は痛んだ。そして手当てをし、無理にでも休ませようとする主人公が優しくて、オルロックは初めての優しさに胸が温かくなる。これまでの人生、あなたと出会ってからが一番楽しくて嬉しいとオルロックは微笑んだ。
その後ロズベルグ卿が教国に二人をかくまってくれたため危険は免れたが、初めて会ったロズベルグ卿は主人公の事を心配するものの、オルロックのことを見ても労いの言葉すらかけない姿に不信を抱く。使徒という仕事が「教国の敵を排除するもの」と説明された時も、本当にそれが神の望みなのかが信じられず、もしかしたらロズベルグ卿は自身の徳のためオルロックを手懐けいいように使っていたのではないかと考え始めた。ロズベルグ卿を信じきっているオルロックにその事を伝えるのは彼にとって辛いことであるとわかっていながらも、主人公はオルロックに幸せになって欲しいからこそ思ったことを伝えた。
オルロックは主人公の言葉に悩んだ。主人公や教会の子供達と過ごしてきて、今まで生きてきた人生が全て正しいとは思えない事に気付き始めているから。育ての親と、主人公との間で気持ちが揺れる。
しかしそんな時ロズベルグ卿が告げた言葉は「新たな神託を受けた。彼女の死をもってマフィアの抗争は終わる。彼女を殺せ。」だった。
その夜オルロックは主人公の部屋に来た。そして首元に短剣を当てた。驚く主人公だったが、オルロックの悲痛な表情に察し、オルロックの言葉に耳を傾ける。オルロックは自分の犠牲で世の中が平和になると言われたら犠牲になることを選ぶかと聞いた。主人公はそれに対し「平和よりも幸せを選ぶ。だって犠牲の上に成り立つ平和は尊くない。」と答えた。その言葉にオルロックの手から短剣が落ちた。カランと大きな音と共に「殺せない」とオルロックは涙する。全てだったロズベルグ卿を否定するということは今までの自分を否定することになると言うオルロックだったが、主人公は「生まれて意味のない人間はいない、必ず誰かを幸せにしている」と教えた。そして「オルロックを好きだから守りたい、罪を償って生きて」と言った。その言葉にオルロックは一生をかけて主人公を守ると、主人公のことだけは信じていけると涙した。
そして二人はストラノへ逃げた。厳しい生活の中ルカという少年と出会って仲良く暮らした。しかし衛生的にも金銭的にも何もかも苦しいストラノで生きている子供は、長生きできないことも多い。そのためルカも病気になりもはや助からない状態になってしまう。命の灯火が消えかかっている時ルカは今まで悪いことをたくさんしたから自分はきっと地獄行きだとつぶやく。その言葉にオルロックは自分は教国の人間だから洗礼を与えると言って天国に行けるようにと洗礼を与える儀式を行った。そのまますっと息を引き取ったルカを見たオルロックは神はいないと泣きじゃくった。主人公はオルロックを後ろから抱きしめ、神はいる、平等に助けることは出来ないけどオルロックと出会わせてくれた、だから自分は生きている、そしてルカもまたオルロックのおかげで救われて旅だったのだと、だから神はいるのだと告げた。
二人はお互いに救いを求め、抱き合って泣いた。
人の命の大切さを知るオルロックは人を傷つけるのをやめると誓う。しかし楊の襲撃で主人公を人質に取られれば結局楊を殺める結果になりどうしていいかわからない。主人公は自分を守ってくれてありがとうとオルロックを抱きしめることしかできない。
そして教国のエミリオという美しい青年が二人の前に姿を現わす。そして真実を話してくれた。
ブルローネに眠る聖遺物を守るため存在するのがファルツォーネの一族であり、そしてそれの対になるのが鍵の乙女として選ばれた主人公ということ。そしてさらに使徒というのは本当はそんな二人を助ける存在なのだという。しかしロズベルグの私欲のためオルロックは使徒という仕事を間違って教わっていたのだと言った。だからこそ主人公のことは本来ならばダンテに引き渡すのが神の望みなのだと言った。しかしエミリオはそうは思わないと言い、二人が選んだ未来を信じていると言ってくれた。
その後、ヴィスコンティの襲撃も返り討ちにしギルバートを殺した。ダンテは黒幕がロズベルグであると知り、ロズベルグを連れて主人公とオルロックの前に現れる。全てはロズベルグのせいであり、オルロックは命令されてやったものだとしても、ニコラを殺した本人はオルロック。更になんとロズベルグの命令でダンテの父である前カポを暗殺したのもオルロックだったのだ。そのため恨みをどうしても消せないダンテはロズベルグをその場で殺し、オルロックには考える猶予をやると一晩だけ主人公とオルロックの時間を与えてくれた。
二人は静かな最後の夜を過ごす。オルロックは今までの罪を償わなければならないことは分かっていると言ったが、主人公のそばに一緒にいたいのだと言った。罪を重ねるとしても共に生きることを選びたいというオルロックに対し、主人公も恨まれたとしてもオルロックが好きだから生きて欲しいと言った。涙を流し、ありがとうと言うオルロックと主人公は初めてのキスをした。
そしてダンテとの約束通り廃墟に赴く二人。待ち構えていたダンテに対し、心からの謝罪をした。しかしそれでも一緒に生きたい大切な人がいるから死ねないと、覚悟を話した。そのまっすぐなオルロックに向き合うダンテは最後の戦いをするため銃を構える。オルロックはダンテに右腕を打たれるが最後の力を振り絞り、ダンテにとどめを刺して戦いは終わった。
その後二人はブルローネを出た。そしてエミリオが二人を拾ってくれ、教国の養護院で働くことになった。オルロックはあの時の右腕をちゃんと治療することができずに義手になってしまったが、子供達に囲まれて幸せそうに笑えるようになった。主人公もまたそんなオルロックを見つめて微笑む。
二人を遠くから見るエミリオは「神の祝福があらんことを」と微笑んだ。
エンドロール後は遊び疲れて芝生に寝転ぶオルロック。そこに覆いかぶさるようにオルロックを見つめるのは主人公。
右手を失ったがあなたを手に入れた、あなたという祝福を手に入れた。幸せだと思えるから今キスをしてほしいとねだるオルロック。
そんなオルロックを見て二人で手を取り合ってこれからも生きていこうと心から思うのだった。



↓オルロックの感想ネタバレ有り↓



〜オルロックの感想ネタバレ有り〜
初見では年下っぽいし見た目的にもタイプじゃなさそうだな〜と思ってはいましたが、とても強かったりするのでかっこよくて気にはなっていたオルロック。そんな彼のルートは、ほんっと泣けました(ToT)凄い泣けた(ToT)
まず主人公が聖女すぎてお言葉に泣けまくり。まぁ後半は人殺しまくりなのに自分たちの幸せのために2人で生きるっていうのは聖女らしさはないかもしれないけど、でもオルロックにかけてあげていた言葉の数々は本当に心に響く言葉が多くて泣けましたね。
オルロックはずっとロズベルグ卿に騙されていたため殺しをしてたわけだけど、エミリオがなんかロズベルグも本当は優しさあるみたいなこと言ってて、今は話さなくてもいいとか言ってたから真相でまた何かわかるのかと思いますよね?
ただ、本当オルロックルートはめっちゃ人死ぬ。カポたち死にすぎ(笑)なのでそこまで殺す必要あった?とは思った(笑)でも本当オルロックが強すぎてやばかったですけど。かっこいい。
あ、あとオルロックルートは読んじゃうとバッドエンドになるMFというのが沢山あって、それを回避するので大変でした。主人公もあの選択肢とMFの選択間違うとオルロックに殺されてるだろうし(笑)そこがまたリアルで良いなとは思いましたけども!
とにかく2人は幸せになってほしいですね。おまけのスペシャルストーリーも最高にニヤニヤしましたー!!