元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

喧嘩番長乙女~完全無欠のマイハニー~「鬼ヶ島 鳳凰」

●鬼ヶ島 鳳凰/オニガシマ ホウオウ(cv前野智昭さん)
主人公とひかるの腹違いの兄と言われていたが、実は血は繋がっていない。
獅子吼に入学して一ヶ月で学園をシメた伝説がある化け物ヤンキー。








~ネタバレ~
(アフターラブストーリー・エンド)
ひかるの身代わりになり、獅子吼でナンバーワンになった主人公。もう身代わりになる必要はなく、ひかるは獅子吼へ、主人公は女子高へと元の形に戻った。更に主人公と鳳凰は結婚して夫婦になり、鬼ヶ島家では家族揃ってみんな仲良しという形になった。ひかるだけは未だに納得はしてない様子だったが。
しかし夫婦になったものの、これにより鳳凰は跡目を継ぐこととなり、更に忙しくなってしまった。夫婦になったのに同じ家に住むのに会えるのは起こしに行く朝の時間くらい。鳳凰は相変わらず優しかったし、夫婦になれたというのは幸せではあったが、一緒に居られる時間のなさに主人公は寂しさを感じていた。
そんな主人公を見た鳳凰は時間を取ることにし、二人は新婚旅行を兼ねて旅行に行くことを計画したが、父親にそのことを話すと二人きりで行くことに反対され、家族全員で旅行に行こうということになり、父と鳳凰とひかると坂口を連れ皆で海のそばの別荘に旅行に行くことになった。
二人きりで行けなかったのは残念だったが、今まで家族と過ごしたことが無い主人公は父やひかるたちとの時間をとても喜んだし、少しの間でも鳳凰と二人きりで甘やかしてもらえる時間もあったため嬉しかった。更に父が別荘に隠してたという母親の写真をひかると一緒に見ることができて、思わぬ収穫に喜べた。
しかし別荘から帰ってからというもの、ひかるから元気が無くなってしまう。母親の写真を見て寂しくなったせいなのか、いつもの強気なひかるは別人のようにおとなしくなっていく。主人公も主人公でまた鳳凰に会えない日々が続くと寂しさから獅子吼の友達である斗々丸達のことを思い出して会いたくなった。しかし主人公は鳳凰が嫌がるからと獅子吼の男子たちとは会えていない。それはしょうがないことだと思いつつも、逆を考えればひかるも女子高の友達であるモモやアンズ達と会いたいのでは無いか?と思った。ひかるに元気を出してもらうため久しぶりにモモとアンズに会わせる計画を立てると、ひかるはとても喜んで元気になった。
そして迎えたモモ達と会う日。ひかるは主人公の兄として紹介し、その日は楽しく過ごせた。しかしその帰り道、なんと主人公とひかるは偶然に鳳凰の姿を見つけてしまう。隠れて観察すれば、鳳凰は派手で綺麗な女と一緒に居て何やら話をしていた。しかもその女は鳳凰の腕に絡みつき、そして「噂で聞いたんだけど鳳凰が結婚したって本当?」と聞いていた。そしてその返事に鳳凰は「そんなの嘘に決まってる」と答えたのだ。
隠れて女に会ってるだけでなく、結婚していることすら隠していたことにショックを受けた主人公。鳳凰に触れられるのは自分だけだと言ったくせに他の女に触らせて、そして結婚もしていないって、だったら自分は一体なんなの?虚しさと切なさで主人公はそのまま家へ走った。
それから悩んだ主人公だったが、悩んでいても仕方ないと、本当のことを鳳凰に話せばきっと理由を話してくれるだろうと思い、意を決して夜中に鳳凰の部屋を訪ねる。しかし顔を見たら「なんで隠すの?」なんてことは聞けなくて、でも抱きしめて欲しくて、思わず鳳凰に抱きつき「会えなくて寂しいです、鳳凰さんが大好きです、抱きしめて欲しいです」と本当の気持ちを話した。しかし鳳凰はそんな主人公を引き剥がし、もう遅いから部屋へ戻れと言ったのだった。
拒否された女としてのプライドと虚しさと、自分をどう思っているかわからないその態度に、主人公は一晩泣き、そして次の日、なんと家出をすることにした。
探さないでと父に言い、主人公はずっとお世話になっていた孤児院の「鈴風」へと逃げた。父親がわりだった院長先生は主人公を心配し、しばらくここにいなさいと置いてくれたのだった。
それから数日が経ったが、家出をしたにもかかわらず鳳凰は連絡すらくれなかった。そのことに絶望し、日に日に元気がなくなる主人公を心配したひかるは次の日曜にモモとアンズとみんなで遊ぶから来いと連絡をよこす。気が乗らない主人公だったが、そこへ行くとなんとそこには斗々丸や金春、そして未良子がいた。久しぶりに会えた友達に主人公はとても嬉しく、笑顔が戻る。ひかるは主人公がしてくれたことと同じことを返したと言い、主人公をひかるの妹だと紹介して楽しい時間を過ごす。
しかし程なくして、その場所は吉良のバイト先のファミレスだったため、主人公たちのそばに吉良が来ると吉良は主人公の顔を見て驚いた。そう、吉良は昔鈴風で一緒に住んでいたお兄ちゃん的存在だった。そのため先に鈴風を出た吉良は主人公を探していたため主人公の顔を見て確信したのだ。主人公はそのことを隠していたため誤魔化そうとしたが、吉良は諦めきれず「俺を覚えていないか」と主人公の腕を掴んだ。焦る主人公だったがその時なんと鳳凰が現れ、吉良に対し「その手を離せ」と威嚇した。突然の鳳凰の登場に一同は驚くが、鳳凰は「妹は連れ帰りに来た」といい主人公を無理矢理その店から連れ出したのだった。
しかし主人公は今まで連絡をよこさなかったのに、男と会ってればすぐにこうやって嫉妬して連れ出す行為はずるいと思った。さらにさっきの「妹」という言葉にもまた傷つき、怒った主人公は手を離してと鳳凰に声を上げ、「もういい!」と走って逃げたのだった。
すれ違ってしまう鳳凰と主人公を心配したひかるは父親と鳳凰を怒鳴りつけた。すると父親は「もうあのことは充分カタがついたのではないか?」と鳳凰に話し、鳳凰はようやく、今までの態度の答えを示すため、ひかると主人公を連れて獅子吼へと訪れた。
何が何だかわからない主人公をひかると鳳凰は全校生徒の前に連れ出し、そして「去年獅子吼をシメたひかるはなんとこいつだ」と主人公の事を指差した。そして去年までいたひかるは本当は主人公だったこと、男ではなく女だってこと、そして何より鳳凰の妻である事を声高らかに宣言したのだった。
ようやく本当のことを話してくれた鳳凰に、何故今まで隠していたかをついに聞く。それは以前戦った恨島組と関係していた。あの時恨島組の組長は捕まったものの、いずれはムショから出てきてしまう。そしたらまたきっと主人公に危険が及ぶかもしれないと、鳳凰は一人、組長が出てくる前に恨島組を潰そうとしていたのだ。そのため恨島組の息がかかっている店などにも赴き、情報を得ようとしていたため、あの時のキャバ嬢とも一緒にいたことがわかった。そしてずっと忙しかったのもそのカタをつけるためであり、ようやくそろそろ決着がつこうとしているということだった。
結婚のことを秘密にしていたのもカタがつく前にバレてしまえば鳳凰の弱点として主人公が狙われると思って隠していたということだった。
その話を聞いて理由は分かったものの、主人公は納得していなかった。それは、守ってもらうだけじゃなくて、自分も愛する人を守りたいから。
その時偶然に恨島組の残党が鳳凰を狙って喧嘩を売ってきた。また鳳凰は主人公を庇おうとするが、主人公は決心して言う「私は鬼ヶ島鳳凰の妻です」と。焦る鳳凰に対し、もっと頼ってほしいと、夫婦だから共に力を合わせていきたいと本音を話し、戦う体勢に入る。そんな心も力も強い妻を見た鳳凰は、また間違ってしまったことにハッとし、ありがとうと納得して認めてくれたのだった。
鈴風に戻ると、院長先生から実は鳳凰が毎日主人公の様子を聞きにきてくれていたことを話してくれる。そして、自分を認めてほしいからと、育ての父である院長先生に「娘さんをください」と言ってくれたのが分かった。
そうして仲直りした二人は鬼ヶ島の家へ戻った。父やひかるや坂口たちも安心し、鳳凰もようやく仕事がひと段落した。そして今まで大変だったから鳳凰を癒したいと言う主人公に、鳳凰は夜に部屋に来てほしいと言った。
そして夜、鳳凰の願いで腕枕をしながら一晩一緒に寝ることになった。主人公は幸せで「大好き」だと素直に伝えると、ため息をつく鳳凰。そして、この間夜に突然来て抱きつかれたあの日も理性を保つのに必死だったことを話してくれた。あの日冷たくされたと思っていたが、そんな理由があったからだと安心する主人公は嬉しくてまた大好きだと口にする。すると鳳凰は想いを乗せてキスをしてくれるのだったが、このままでは暴走して父に殺されるかもしれないと苦笑いし、卒業式にそのまま攫って新婚旅行に行くから覚悟しておけといいまたキスをした。
ずっと一緒にいようなと言ってくれる鳳凰の腕の中で、主人公は幸せな気持ちになるのだった。



管理人のネタバレ感想