元カレたちのストーリー

今までプレイした乙女ゲームのネタバレ感想を載せています。

ハイリゲンシュタットの歌「ハルト」

●ハルト(cv小野友樹さん)
楽団の五線譜、指揮者担当。武器は剣のようなもの。いつもクールでまじめで言い方もキツイが音楽に対していつも真剣であるため、そうなっている様子。昔はよく楽器をやっていたようだが謎に包まれている。



~ネタバレ~
(グッドエンド)
楽団の仲間入りした主人公は、音の喪失事件解決のため自分なりに頑張り、五線譜たちに徐々に認められ、仲間になった。
その五線譜の中で指揮者を担当するハルトは最初から言い方がきつく、主人公に対してもズバズバと言う人物だったが、彼が陰でやっている努力や音楽を人一倍大切にしていることに気付き、悪い人ではないのだと思う主人公。ただ真面目なため思ったことを言ってしまう性格ゆえ、キツイ印象になっていた。
そんなハルトは、主人公と同じ孤児。戦争で親を亡くし、路頭に彷徨っている時にアルシェの家族に拾われた。アルシェ一家は船で生活し、音楽を伝える旅をしていたためハルトにも音楽の楽しさを教えてくれた。元から才能があったハルトはすぐに音楽を素晴らしい音色で奏でた。それはなんの楽器でも。音楽の楽しさを知ったハルトはとても幸せだった。しかしそんな時才能を魅入られ王立楽団にスカウトされ、しかもファルガーになることになった。しかしハルトが受け継いだファルガーの力はなんと、ベートーヴェンの力の意思。最期に音楽を呪って自害したベートーヴェンは音楽に嫌われており、それを受け継いだハルトもまた音楽に嫌われ、なんとハルトは一切楽器を奏でられなくなってしまった。なんの楽器を奏でても全く音が出ないのだ。
音楽を誰よりも愛し、本当は楽器を弾きたい。そんな想いを抱えるが宿命のためにファルガーとして全うするハルト。心に辛い想いを秘めていたが、主人公だけは謎の力でハルトの音が聞くことができた。そんな主人公に惹かれないわけがなく、ハルトは主人公を好きになった。そして主人公もまた、冷たいようにして本当はとても思いやりがあって面倒見のいいハルトに、特別な感情を抱いていた。
しかしそんな時ソプラノからのカミングアウトにより、主人公はベートーヴェンが最期に残した曲の生まれ変わりだということがわかった。だからこそベートーヴェンの意思を引き継いだハルトに惹かれてしまっているのだと勘違いしたハルトは主人公に冷たくするが、そんなことは関係なくハルトという人だからこそ愛したのだとソプラノは言う。すれ違う二人だったが、ソプラノの計らいによりお互いの気持ちは通じ合い、ハルトは主人公を愛していると告白してくれた。
その後、忘却の使徒によりシャルの音を消されそうになるが、それをうまく逆転させハルトは本当の黒幕を暴くことに成功した。なんと本当の黒幕は、アイゼン指揮官だったのだ。彼は過去に戦争に行き、生きるために罪のない少女を殺めてしまった。歌が好きな少女を殺してしまった罪悪感から音楽を憎み、シャルの音を消そうとしていた。そのため五線譜たちをあえて煽り、闇を増幅させ、そして忘却の使徒に消させようとしていたのだ。
しかしハルトや五線譜たちのおかげで、アイゼンの計画は失敗し、アイゼンは警察に捕まり、楽団に平和が戻った。
音楽が守られたシャルはその後もいつも通りのメンバーたちとの楽しい日々が続き、主人公とハルトもまた恋人として幸せに過ごすのだった。